モックセンター のブログ

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TVチャンピオンの思い出

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 皆様は「TVチャンピオン」をご存知でしょうか?

 かつてTV東京系列で放送されていた素人参加型のテレビ番組で、「大食い」「プラモデル」「建築」などの技術を競い合うようなものや、「魚」「歴史」「鉄道」などの知識を競い合うようなものといった、毎週異なるテーマで日本中から集められた猛者が競い合う姿を見せた、大変人気のあった名物番組、それがTVチャンピオンです。
 元々ただの素人に過ぎなかった一般人で、この番組に出場したことで一躍人気者になった代表格としては、魚に詳しい「さかなクン」さん、大食いの「ギャル曽根」さんなどが挙げられます。


 そして、何を隠そうこのワタクシ末田も、2004年2月26日に放送されたTVチャンピオン「ケータイ王選手権」の本選出場者なのであります。

アーカイブ
http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp1/backnumber/back.htm


 上記のテレ東さんのホームページには今でも当時の写真などが掲載されております。私の他に出場された方の中には、今をときめくスマホジャーナリスト石川温さんの姿もありますよ。


■いざ予選へ

 さて、では一体どういう経緯で出場する事になったのかと言いますと、まずテレ東さんが「ケータイ王選手権」をやるので参加者の募集をかけまして、私は応募してから予選を受けるという流れでスタートしました。


 都内某所の予選会場に集められたのはだいたい50名くらいでしたでしょうか。そこで全員がペーパーテストを受けまして、即座に採点され成績上位者は名前を呼ばれて会場に残るように指示されます。

 そして、名前を呼ばれたため会場に残った私は、次に成績上位者数名づつで番組制作者の方々による面接を受けまして、そこで当日の内に出演が決定したという流れであったと記憶しています。

 手前味噌で恐縮ですが、その面接の中で、ペーパーテストの点数が参加者の中で一番高かったのが私だったと教えられまして、なかなか鼻高くなったのもよく覚えております。


 順序が前後しますが、ペーパーテストの内容はどうだったかと言いますと、当時存在していた携帯・PHSキャリア「ドコモ、au、ボーダフォンツーカーDDIポケット」について、だいたい万遍なく知識を問うという性質のものでした。

 当時の携帯オタクの人達の傾向として、だいたいどの人にも得意なキャリアがあり、それに付随するように他キャリアの知識を伸ばしていくというタイプが多かったように思います。
 そして、だいたいの場合ノーマークになるのがダントツの不人気キャリアであるツーカーでして、私はこのツーカーの知識もしっかり持っていたのが勝負の分かれ目になったかな?と、当時そのように勝因を分析していたと思います。
 ツーカーのパンフレットに掲載されているファッションモデルの名前まで知っていた私は抜かりなかったのでした。


■そして本戦へ

 そうして選ばれた本選出場者5名は後日日を改めて、都内の撮影会場に集められて本戦の撮影と相成ったわけですが、それよりも前に、本戦ではどのような形式で競争が行われるのか番組制作陣よりレクチャーをお受けしておりました。


 番組制作陣から言われたのは、本来ならば携帯の知識を問うクイズ形式を中心に進めるつもりだったものの、携帯キャリア各社の賛同や協力をほとんど得られず、しかも各社ともテレビ局にとって大変重要な大口スポンサーでもあるから意向を尊重する形で予定を変更して、携帯電話にプリセットされている着メロのイントロクイズや、携帯の文字入力を使った顔文字(要するにアスキーアート)作り、あとはブラックボックスに入れられたモックや実機を手探りだけで機種名を言い当てるもの、この3つの競争で勝ち抜けを目指してもらうという事になりました。


 さて困ったことになりました。携帯のシステムやサービスや機種についての知識には自信のあった私ですが、イントロクイズはいけません。音楽の趣味が昔から特殊なため流行りの曲を全く知らないのです。一応携帯屋さんですから試せる機種は試して覚える努力をしたつもりですが、あんまり気持ちのこもった勉強にはなりませんでした。

 さらに顔文字作りなど論外もいい所です。普段からメールでは絵文字もろくに使わず、パソコンのキーボードでカタカタと長文を書くのを趣味としていたような私にとって、携帯で顔文字作りだなんて想像もつきません。顔文字を作るためには携帯にどのような記号がプリセットされているのか覚えておかなければなりませんが、普段全くやっていない部分なだけに、結局練習すらしないで本番に突入しました。


 そうして迎えた本戦当日、私はうちに秘めた度胸の無さをいかんなく発揮して、とにかく緊張し続けてしまいました。私以外の4名の本選出場者は皆さんとてもリラックスされているというのに、私一人プルプル震えるかのごとく、何を喋ればよいのか全く脳みその処理が追いつきませんでした。

 あまりにも緊張し続ける私を見かねた他の参加者の皆さん方はとても優しく接してくれ、私が少しでもリラックスできるように様々な配慮をしてくださいました。

 さらには、当日の番組進行役として来られた芸能人の山崎まさやさんも常に私に優しく接してくれたり、たまたま二人とも横浜ベイスターズのファンだという事でベイスターズの選手と山崎さんが一緒に写った携帯の写真を見せて下さったり、実際にカメラが回っているフリートークでも携帯に無関係のベイスターズの話をして下さったり(全部編集でカットされましたが)と、今思えば、私をリラックスさせるために本当に心を尽くして下さいました。


 そうやってなんとか放送事故を回避しつつ3つの競争に挑んだ私でしたが、やはり顔文字もイントロも全くの大惨敗で、唯一手探りだけで機種を言い当てる競争だけポイントを稼げたものの、あえなく初戦敗退となりました。


 あとは、勝ち残った4名は後日再び撮影が行われるという事なのでそのレクチャーを受ける様子を少し離れた所から寂しく眺め、ギャラを頂けるというので振込先などをお知らせし、朝から夕方までかかったテレビ収録は終了となりました。



■後日

 本戦の収録が終わってから、順序が逆になってしまうものの参加者プロフィール映像の撮影を行うという事で都内六本木に向かい、またさらに別の日に私の自宅でも撮影を行い、他4名の出場者の方々がどのようにお過ごしになっているのか番組制作陣の方々から教わったりしながら、番組放送日を待ちました。


 やがて、2月26日に放送されました。当日は特にこれといった感慨もなく過ごしましたが、その翌日以降、街では見ず知らずの人々が私の顔を見るなり「あっテレビの人だ」とか、電車の車内に居たお子さんに「TVチャンピオンの人だ」と指を差されたりして、テレビの威力のようなものを感じさせられました。


 また、この度のTVチャンピオン「ケータイ王選手権」で優勝されたHさんよりお誘いをいただき、都内某所の焼肉店で美味しい焼肉をご馳走していただきました。
 その席では、今回の放送の視聴率があまり芳しくなく、そのうえ収録するにあたりどうしても携帯キャリア各社の協力を頂けないと次回作に挑戦するのは難しいらしいという情報を教わり、私にリベンジする機会は与えられそうも無いと察したりもしました。



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 TVチャンピオンに出たという事でさかなクンさんやギャル曽根さんのような派手な恩恵を預かるには至りませんでしたが、フリーで仕事をさせて頂く機会を得るなど、私の人生は確実に有利に運びました。ですから本戦では思うような結果を残せなかったという悔いが残るものの、参加をさせて頂いたという点においてはあれから14年が経った今なお、感謝の念が尽きることはありません。


 そして、そのTVチャンピオンですが、なんと今春より復活をするという事で、これは非常に喜ばしいと感じて、それでこの度の記事を書こうと考えた次第です。


あの伝説のヒット番組「TVチャンピオン」が復活!名勝負を超える伝説の戦いが帰ってくる! | テレ東からのお知らせ : テレビ東京

 
 以前は2時間番組でしたが、今回はBSで1時間、それに地上波では30分に短縮された形での放送となるようですが、ひとまず、かつてお世話になった身としてはとても嬉しく感じています。

 もしもまた「ケータイ王選手権」が行われたとしても今の私には競争に勝ち抜けるだけの知識に全く追いつけておりませんので、やるとすればイチ視聴者として楽しく拝見する立場になるだろうと思いますが、そうであっても復活してくれたら良いなぁと思っております。


 まだ26歳(収録時は25歳)の若造の頃の思い出ですけれども、今思い出しても、本当にあの頃の私はどうしようもなかったなぁと反省しつつ、振り返らせていただきました。




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