モックセンター のブログ

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神奈川県警に対する長年に渡る不信感

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 1週間少々前にネット上を賑わしたこのニュースに関連して、率直な感想を書かせていただければと思います。


nlab.itmedia.co.jp



 私は41年の人生の3/4以上を神奈川県民として過ごしてまいりましたので、神奈川県警に対していくつかのエピソードとか、忸怩たる思いとか、そういったものが今でも脳裏に深く刻み込まれています。


 その幾つかのエピソードの中で皆様にお示し出来る最も新しい出来事が以下のものです。


hodogayamockcenter.hatenablog.com


 おおまかに申し上げますと、2017年に弊社、および弊社の事など全くご存知ない無実の一般の方が巻き添えとなる形の事件が発生し、その事案の対応を警察に委ねた所、「振り込め詐欺の対応で忙しい」という理由で対応を後手後手にされてしまった、というものです。
 で、この事案は結局、とあるキッカケで犯人と私との接触が実現した事から、私がおとり捜査のようなものを企画して県警担当者にオファーし、ようやく犯人の検挙が実現。そして関係各位の被害も無事に弁済され解決に至っております。


 実は、この件は当初から犯人の目星は既についていたのです。ですから私は県警担当者にその理由を幾つもの資料を添えて説明したのですが、結果的に警察の動きはほぼ無いに等しく、第二第三の被害を生みかねない状況をむざむざと放置していたのでありました。
 という塩梅で、神奈川県警に対する不信感を募らせている、というわけです。



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 神奈川県警は振り込め詐欺の対応で忙殺されているという言い訳も、私をイラッとさせるのに必要十分なものでした。


 と言いますのも、かつて弊社が一般の携帯電話販売店を営んでいた2008年頃に既に振り込め詐欺に関する情報が多数寄せられていたにも関わらず、神奈川県警が事態を甘く見て、犯人の検挙に力を注いでこなかったという状況を目の当たりにしてきたから、でした。


 今でも恐らくそうだと思いますが、全国の携帯電話販売店(キャリアショップ、併売店問わず)には日々様々な相談事が寄せられます。迷惑メール問題が社会問題化していた2000年代初頭は毎日のように迷惑メールの相談が寄せられましたし、振り込め詐欺の問題についても、まだ出始めの頃から携帯電話販売店にそのような相談が多数寄せられていました。
 中には、詐欺とおぼしき電話を受けたご高齢の方が自らの判断の元に、まさにおとり捜査のおとりとなって犯人をおびき寄せる事に成功して警察に電話をかけたところ「騙されないように気をつけて下さいね」の一言で、電話でのやりとりだけで済まされてしまったと、「神奈川県警は犯罪者を捕まえる気がないのか!」と憤怒しておられた、そういう事もありました。


 振り込め詐欺がここまで大ブレイクしてしまった背景の一つとしては「警察は捕まえに来ない」という悪い意味での安堵感を犯罪者側に与えてしまったからこそ今日のような莫大な被害に繋がったのではないだろうかと私は考えており、ですから「振り込め詐欺の対応で忙しい」と言い訳を繰り返す警察官に苛立ちを隠せなかったのであります。



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 私は川崎市の南部で育ちました。


 今から4年前の2月20日に少年が殺される大変痛ましい、そして忌々しい事件が発生し、その一連の報道の中から「川崎国」なる言葉が登場して「川崎は治安が悪い」というイメージが流布されたのが記憶に新しい所でありますが、今はともかく、私の幼少期の川崎市南部は他地域の人々から「治安が悪い」とレッテルを貼られても仕方がない、というか事実そのものでありました。


 悪い人がいくら犯罪を犯しても捕まらないイメージもありました。


 私が中学生の頃の出来事ですが、野球部の活動を終えて一人で帰宅していた夕暮れ時に、見ず知らずの通り魔のような人物の被害に遭い、人的被害は無かったものの、メガネを奪われる被害に遭いました。
 それで早速親とともに交番に出向いて被害を訴えたわけですが、当時中学生だった私の目から見ても警察官の対応は怠惰そのもので、結局犯人も捕まらずじまいでした。
 学校の先生方はとても心配して下さって、普段全く関わりのない学年の先生までもが私のもとにやってきて励ましの言葉を掛けて下さりましたし、部活の先輩方も「守ってやれなくてごめんな」と謝って下さったりもして(そこに先輩方は居なかったので当然先輩に何の関連も無かったのですが)、警察とそれ以外の人々との感覚の違いをはっきりと感じ取ったものでした。


 同じく私自身の中学生の頃の出来事で、交番の目の前でいかにも薬物中毒者のような成人男性に絡まれて怯えている所を、やや離れた場所からその様子に気付いた、隣の中学校に通う地元でも有名なヤンキー3兄弟の次男で私と同学年のN君が駆けつけてくれて助けてもらった、という事もありました。
 交番の目の前で平気で絡んでくるくせにN君の顔を見るなりすぐさま逃げる薬物中毒者というのも、いかにも川崎らしい出来事だったと、当時を振り返って思うわけです。


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 治安関連のエピソードはどうしても中学生時代ばかり思い起こされてしまいます。それは私が東京の高校に通い、高校卒業からしばらく神奈川を離れたのがその理由です。


 ですからまた中学時代のエピソードとなるわけですが、高校受験の際、私の同級生3人が東京都の蒲田にある高校に願書を提出しに行ったその時に、蒲田の街でカツアゲの被害に遭う、という事件が起こりました。


 「カツアゲ」というのは要するに脅して金品を巻き上げる犯罪行為で、川崎市南部では日常茶飯事のように起こっていたよくある、それ自体取るに足らない話なのですけれども、なんと、そのカツアゲの犯人(※)がすぐに捕まったというので我々は驚かされたのです。


 それもその筈。蒲田は川崎から近いとはいえれっきとした東京都です。警察は神奈川県警ではなく警視庁ですので、犯罪者を捕まえるという、今考えれば至極当然なのですが、警察本来の機能を発揮して見せたわけです。それで我々は「カツアゲの犯人を捕まえるなんてすげー」と、東京の凄さを思い知ったと言いましょうか、神奈川県警がいかにアレなのかを思い知らされたわけでありました。


 ちなみに、どうして私が東京の高校に通う事になったのかと言いますと、私の母(東京出身)に意地でも川崎市外の高校に行けと厳命されたからなのですが、その理由がまさしくこれでありました。


※ その犯人は県立川崎工業高校(現川崎工科)の生徒だったというオチも付け加えておきます

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 コインハイブの事件に関しては、むしろ事件化する必要がないものを無理やり事件化しようとするあまりに横暴な取り調べを行っていた事実が明らかとなったわけですから、ここまで私がくどくどと書き連ねてきた神奈川県警に対する恨み辛みとは真逆の方向を向いた事案と言えます。


 ただ、そこへ至る病巣と言うと少々大袈裟かもしれませんが、根っこを辿れば行き着く先にあるのは同じものではないかと、私は考えているのです。


 情報提供者の名誉を守るためにあえてボカした言い方をすれば、警察の中で指揮系統の上部を司るキャリア組の人達から重要視せよと指示されたような事案は熱心に取り組み、その対象に含まれない事案についてはいかにして被害届の受理を思い留まらせるか、そういう所に知恵を働かせようとするのが全国的な警察署内部の空気なのだそうです。
 

 そして、その中で神奈川県警はこういったガバナンスが悪い方向に向かい続けていると、その情報提供者が言う訳でして、私もその話を聞いてなるほどそういう事だったのかと、深く合点いったのでありました。


 
 警察署の目の前の大通りが暴走族の定期周回コースだったりする一方で、上からの指示とあらばどんな無茶でもやり通す、その神奈川県警の気風はいつまで続くのか。隣県山梨に疎開して、その様子を見守り続けたいと思う私なのでありました。




 

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