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富士通さんが久しぶりにガラホを出すそうですので、富士通川崎工場がある川崎市中原区出身者としてそれをプッシュするべく、ガラホにちなんだテーマで書いていきたいと思います。
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弊社のヤフオクアカウントにお寄せ頂くご質問は、その9割以上の割合で「モックのリアカバーや端子カバーは本物の携帯電話に流用できるのか?」といった内容に集中しております。
そしてそのほとんどがガラケー(非ガラホ)の機種に対するものとなっております。
ガラホではない純粋なガラケーが最後にリリースされてから既に結構な年月が経っております。したがって現在ご使用されているガラケーの殆どの機種は、キャリアやメーカーが交換用部品のストックを打ち切ったモノとなります。
それで部品交換や修理をしたくても出来ずにいて、なおかつ現在の機種をそのまま使い続けたいと希望する方から、先述したお問い合わせが寄せられてくる、という流れなのだろうと推察できます。
ヤフオクへの質問はその機種のページに直に届きますから、皆様がどういった機種を修理してそのまま使い続けたいのか明確にわかるわけですが、古いものだとだいたい2006年くらいに発売された機種からそういった声がポツポツと出始めるようになります。
ですから10年以上同じ機種を使い続けている方もいらっしゃるんだという事を私も実感しておるわけでして、こういった方々を今後どのように保護していかなければならないかというのは、携帯電話業界全体に課せられた見逃せない重要テーマなのではないかと、私は強く実感している所であります。
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私個人は若い頃から今でも平気で縁もゆかりも無い地域に引っ越してしまうくらい変化を恐れないタイプの人間(悪く言えば根無し草型)なのですが、他方で、世の中には日々の暮らしの安定を第一の信条として、生まれ育った故郷に深く根差して手堅く真っ直ぐに生きておられる方々も大勢いらっしゃいます。
それはどちらが良いとか悪いとかで区別されるべきものではなく、それぞれの考え方が尊重されるべきだと私は考えます。
そして、携帯電話との接し方一つとってもやはり人それぞれで違いがあって、私のように同じ端末を半年も使い続けられれば良い方という人もいれば、先述したような10年以上同じ機種を使い続けておられる方もいらっしゃって、これも千差万別です。
携帯電話業界の中にいるとどうしても業界側の気質に染まってしまって「早く新しい機種に買い換えればいいじゃん」とか言ってしまいがちなのですが、私もある程度年をとって「長く使い続ける派」の方々のご意見にじっくり耳を傾けられる精神的余裕が少し芽生えてきまして、なるほどそういう考え方もある、という見方も持つようになってまいりました。
私の職業病みたいなものですが、人々が使用している携帯電話をついつい見てしまうクセがあります。電車で周囲の乗客が手にしている携帯を見てあれはどの機種でこれはどの機種で、と一つ一つ判別してしまうのですが、その中でたまに、非常にクラシックな機種を使っている人を見ると、つい「おっ」と、いつもより強めにガン見してしまったりもするわけです。ごく最近もN903iを使っている年配の女性を見かけて「渋いなー」と、つい唸ってしまった所です。
車で言えばハコスカとかケンメリを見かけてついガン見してしまう、そんなようなものなのかもしれません。
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さはさりながら、携帯電話にはクラシックカーと違って電波の問題があります。ガラケーでは新しい4Gや5Gの電波に対応出来ず、やがて「停波」なる死刑宣告を受けねばならない運命が待ち受けております。
ですから、長らくガラケーを愛顧されている方々にその現実をお知らせする必要があって、それも時期が迫ってきて慌ててお知らせするというのではなく、もっと早くスムーズに広げていくのがベターなのであります。
そこでワタクシ、うだうだと長い前振りの後にようやく本題に触れたいと思うわけですが、今でもガラケーを使用されている方々に、それほど遠くない将来に待ち受けている停波という現実をお知らせしつつ、ガラホというものを知って頂く為のキャンペーンをやるべきではないか、と考えました。
hodogayamockcenter.hatenablog.com
ワタクシこの記事の中でこのように申し上げました
キャリアや派遣会社に対してせっつくだけでは無しに、弊社もこれをひとつの商機と捉え、弊社の商材と絡めてご提案などをしていきたいという風にも考えております。
既にいくつか煮詰めたプランもありますので、ぜひ今後もご贔屓に頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
この家電量販店で行うべき新たなキャンペーンの私案の一つが、まさにこれなのであります。
家電量販店の集客にも繋がるような新味のあるキャンペーン、それがガラケーユーザーの方々にガラホを知って頂くキャンペーン、なのであります。
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ガラホを知って頂く!
といって月並みなタッチ&トライキャンペーンなどを行ってもそれほど家電量販店の集客に結びつくとは思えませんし、ガラケーユーザーの皆様を振り向かせるようなパワーが有るようにも思えません。
ですから私は考えました。トークショーをやるのです。それも中途半端に名前の売れた芸能人を呼んで中身の薄い話をするだけで終わるありきたりなトークショーではなく、ガラケーの事を熟知した方々をお呼びし、ガラケーをこよなく愛する方々に最大限の敬意を払い、心をくすぐり、そしてガラホへいざなう、そういうトークショーをやるべきではないか、と考えました。
トークショーのメンバーはこのような方々で如何でしょうか。
テレビにも度々御出になる売れっ子携帯ジャーナリスト石川温さん。
携帯電話リユースの業界団体を立ち上げられたりガラケーにこだわった中古端末販売店を営む粟津さん。
そして荒野を切り開く男ことワタクシ。この3名でいかがでしょうか(笑)
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ガラホに関して世間の認識と言いましょうか、説明不足の感が否めません。
かといって携帯ショップの店頭で口頭で説明したからといって急速に理解が深まるかといえば、それもまた違うんだろうと思います。店頭での説明で十分ならこのような状況には陥っていない筈だからです。
いかにして耳を傾けてもらうか。いかにして理解して頂くか。その手法は現状を踏襲するだけではいかにも不充分ですし、もちろんトークショーの数をこなすだけでもまた不充分だと思います。
肝心な事は、現状の問題点をつぶさに見つめ、それへの対応策を様々な形で打っていく事です。タッチ&トライで十分伝わる人もいるでしょう。トークショーで理解を深めて下さる方もいるでしょう。それでもまだ不充分で、もう一歩踏み込んだプロモーション活動をする必要のある人もいるかもしれません。
その様々なプランを今こそ展開しなければ、ガラケーを使い続けて前に進めずにいる人を救う事が出来ないのではないか、そのように私は考えております。
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携帯電話料金の分離プランを強制する法律が可決し、「料金が4割安くなるらしい」プランが各キャリアから発表されつつあるわけですが、法律が実際に施行されて以降の業界の業況は間違いなく厳しいものになる筈でして、その苦境が来るのをわかっていながら何もせずに黙って待っていてはなりません。
そこで、苦境打破に向けた取り組みとして、また現在携帯電話業界に横たわるこうした問題への課題解決への取り組みの一環として、ガラホというものは一体何なのか。世間に、とりわけガラケーユーザーとその周囲の方々に向けて、理解を促していくようなキャンペーンを打つべきではないか、と私は提唱したいと思います。
スマホをバリバリ使いこなす人の方ばかりに目を向けるのではなく、様々な利用者に理解を深めてもらえるように、今こそ立ち上がるべきではないでしょうか。
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