モックセンター のブログ

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山梨のマチュピチュ? コモアしおつ

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 昨夜のヤフートップに「まるでマチュピチュ?山梨の街」というフレーズが載っておりまして、早速読んでみたら、私がつい先日興味本位で訪れたばかりの上野原市四方津(しおつ)にある「コモアしおつ」という住宅街を紹介する記事、でした。

 ですので、せっかくというかどさくさ紛れに、それについて私なりに深掘りしてみたいと思います。



headlines.yahoo.co.jp




 この記事にあるコモアしおつとは、山梨県上野原市にある新興住宅地であります。上野原市山梨県でも一番東側に位置し、東京都や神奈川県に面しています。


 お手軽登山スポットで有名な高尾山のJR高尾駅から中央線で西方面へ4駅と言えば、首都圏在住者の方々にとってわかりやすく、さほど遠い場所ではないとイメージして頂けるのではと思います。

 もしくは、中央高速の談合坂サービスエリアのある地域、と説明しても伝わるかもしれません。


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 恐らく40歳代以上の方でないとピンとこないと思いますが、1980年代後半から1990年初頭にかけて訪れたバブル景気の時代には、「憧れのマイホームを持ちましょう!」という宣伝があちこちに溢れておりまして、東京の中心まで電車で2時間近くかかるような地域にまで開発の手が広がっていたわけですね。

 そしてその一例が千葉の外房や茨城、栃木、埼玉北部、そしてこのコモアしおつのある山梨県東部にまで広がっておったのです。


 で、そのコモアしおつのあるJR四方津駅がどういう場所なのかと申しますと、↓こちらがその駅となります。



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 いかがでしょうか。実に趣があって良い駅だと思います。

 ちなみに、この駅周辺にはコンビニもファミレスもありませんよ、という事を付け加えておきたいと思います。


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 日テレNEWSの記事にあるエスカレーターやエレベーターの乗り場(駅側)はこちらになります。


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 駅から屋根のない歩道橋を登ってたどり着く、この茶色の建物が、その乗り場となります。



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 まずはエスカレーターに乗ってみた動画をご覧に入れたいと思います。


youtu.be



 この地域にお住まいの皆さんは、仕事でへとへとに疲れて帰ってきて、最後にこの実に長いエスカレーターという試練が待ち受けているわけですね。
 エスカレーターの途中でエスカレーターの終点から次のエスカレーターの始点に乗り換えるポイントがいくつかありますが、それが無く一気に頂上にたどり着けるのならば、少しくらい仮眠できそうな、それくらい乗車時間の長いエスカレーターです。


 なお、エスカレーターは1本しか無く、その代りにエレベーターが2本用意されています。

 それがこちらの動画です。


youtu.be



 エスカレーターと比べて半分程度の所要時間で移動できる画期的な乗り物です。形式上これはエレベーターだという事になっておりますが、私にはこれは登山鉄道とかケーブルカーのような類に思われてなりません。
 車内には乗客を退屈させないように小さなテレビが備え付けられており、私が乗車した時には大相撲中継が流されておりました。


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 上記の2つの動画を撮ったのは平日の夕方5時くらいでしたが、人はまばらで、おかげで人様が動画に入り込まないようにする配慮は必要ありませんでした。動画に人が映り込まなかったのは、周囲の皆さまや私が配慮した賜物ではなく、単に私以外誰もいなかったからというだけに過ぎません。


 駅からエスカレーターを登った先にあるコモアしおつ住宅街は家々が立ち並び、私有物の塊でしたので、写真は撮りませんでした。

 概要をご説明いたしますと、横浜のニュータウンにあるような欧風な一戸建て住宅が碁盤の目のように整然と数百軒立ち並び、地場のスーパーマーケットが1軒と地銀の出張所が2件、それに野菜の直売所のようなものが1軒ある程度で、お世辞にも賑わっている風ではなく、もしもドラマや映画の撮影で使用するならば非常に捗りそうな場所だと、そのように私は感じました。



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 これからこの街はどうなっていくのだろう、という心配が頭をもたげました。

 先述したエレベーターやエスカレーターは、分譲マンションの共有部分のような形態で管理運営されているようでしたので、そうするとコモアしおつにお住まいの皆様の財力に全てがかかっていると言えるわけでして、これからの少子高齢社会にどのように向き合ってゆくのか、様々な懸念が有るように思われました。


 バブル時代の置き土産といえば、スキーリゾートによくあるリゾートマンションの類で、部分所有者の財力の問題や、そもそもの建物や地域の魅力の希薄化によって維持していくのに相当苦労している事例があるという話が少なくないわけでして、どうしてもその影が脳裏にちらついて仕方ありません。


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 私の地元である川崎市中原区では、区都ともいうべき武蔵小杉でタワーマンションの建設が異常に膨れ上がって様々な社会インフラが破綻の危機に瀕しているわけですが、それも近年のタワーマンションバブルの負の側面の一つであります。

 一言で言えば、私は異常だと感じております。


 武蔵小杉駅横須賀線の駅が出来る前から当地は電車の便が非常に良くて都内に出るにも横浜に出るにも全く苦労しないロケーションでした。

 それを治安の悪さと公害のイメージでプラマイゼロにして、あまり他地域の人々にその魅力を知られぬようにノンビリと暮らしていたのですが、横須賀線と、それに連なる湘南新宿ライン武蔵小杉駅に停まるようになり、いよいよ他地域の人々にこの地の潜在的な能力が知れ渡る事となって、それ以降は不気味とも思えるほどにニョキニョキとタワーマンションがそびえ立つようになって、今日へと至ります。

 
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 まさに歴史が繰り返しております。


 バブルで一儲けしようとする人々と、その流れにまんまと流されてしまう人々の織りなす歴史が繰り返されております。


 それはそれで人間の性として仕方がない部分もあるのでしょうが、そのサイクルの後始末と言いましょうか、そこで生み出した産物をむざむざと無駄にするのではなく、上手に盛り返していく事を考えていかなければならない時期が来ているのではと、私は思うのです。


 それこそ、コモアしおつをドラマや映画の撮影スポットとしてどんどん活用して、それによってブランド化というと少々大げさですが、付加価値をつけて、盛り返す材料にしていく事も出来るのではないでしょうか。

 自動運転車の実証実験を行う場所としても非常に良いと思います。山頂に有るコモアしおつと中腹にある四方津駅、それにできれば上野原市の市街地を結ぶ自動運転バスのようなものを運行して、お住いの皆様の利便性を向上させ、日本の最先端を行くハイテク住宅街へ発展させる事も充分可能だと私は考えます。


 先程触れた越後湯沢のリゾートマンションについても、北海道のニセコがあれだけ外国人観光客や投資家の人気を集めているのだから、うまく盛り返す未来も充分ありうるのではないでしょうか。



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 コモアしおつが山梨のマチュピチュとは言い得て妙、だと思いました。


 山梨県上野原市におかれましては、これを期に、是非盛り返すための方策をどんどん打って、都心への近さと自然環境の豊かさを地域活性化に結びつけていって欲しいものだと、そのように結論付けさせていただきたいと思います。



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