モックセンター のブログ

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次にガチャガチャの中身にするべき端末10選

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 最近のガチャガチャは色んなものがあるなぁ、とガチャガチャが大量に陳列された商業施設で感心しておりましたらば、なんとauのデザインプロジェクト端末のガチャガチャを見つけて、ついつい1つ挑戦してみてしまいました。


 出てきたのは「W52K MEDIA SKIN」のオレンジでありました。


 この頃のauは「デザインが良い」と少し褒められて得意気になって色んなものを作っていたなぁ、とか、やたらオレンジにこだわっていたなぁ、とか、昔を思い出して懐かしく感じました。



 作っているのはバンダイさんのようですが、私は携帯ヲタの端くれとして、実に良い試みだと感動した事をこの場を借りて申し上げたい次第であります。



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 携帯電話のガチャガチャはこれが初めてなのか私は存じませんが、仮にこれが初めてで、メーカーさんの中の人達に今後も第二弾や第三弾を出していきたいという思惑があるのであれば、ぜひオススメしたい端末10選を、全くおこがましいですけれども、申し上げたいと思います。



■ NTTドコモ N502it (2000年9月発売)

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 40歳から50歳くらいの人なら誰もがピンと来る、iモードブームのど真ん中をいく大ヒット商品「N502it」であります。

 かねてより大人気を博していたNECの折りたたみ端末であり、それに遂にカラー液晶搭載モデルという事で、それこそiPhone3Gの発売時を凌ぐくらい、それはそれは時代を代表する1台でありました。


■ NTTドコモ P2101V (2001年10月発売)

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 当時ドコモのコマーシャルに出演していた宇多田ヒカルさんが、いかにも「20世紀の人が考えた21世紀像」みたいな映像の中でハンバーガーほどの大きさのこの端末を手にする、今思えばなかなかシュールな映像が繰り返し流されていたのが思い出されます。

 この当時の第3世代方式「FOMA」はインフラとしては世界最先端をいく圧倒的な性能を誇っていたものの、いかんせん端末がハンバーガーのような大きさで、バッテリーはカタログスペックですら50時間しか待機出来ない実用性に乏しい代物で、本当に売れませんでした。

 私は当時から新しいものには果敢に人柱を務めに行くスタイルでいましたのでD2101Vというこれまたでかい端末を購入して使用していましたが、時代を切り開く事の困難さを身に沁みて実感したものでした。



■ NTTドコモ SO213i premini (2004年7月発売)

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 もしかしたら実物大でガチャ製品に出来るのでは?というくらい小さな端末です。確か60グラムくらいしか無く、今のスマートフォンと比べてわずか1/3ほどの軽さなのだから驚きです。

 メーカーのソニーエリクソンもドコモもこの製品には相当力を入れていて、いつもはそっけないシワシワの段ボールで端末を送りつけてくるのに、この端末だけは細長い特製のプラスチックケースに収納される、特別感溢れる製品でありました。

 あまりに小さすぎてボタンが押しにくいなどの問題もあって商業的には成功とは言えませんでしたが、果敢に挑戦する気概があった時代の1ページとして記憶に残したい逸品です。



■ NTTドコモ M702is (2006年12月発売)

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 当時この世の春を謳歌していたモトローラがドコモ向けに送り出したのがMotorola RAZRの日本版「M702is」であります。

 世界的には大ヒットしていましたが、日本ではそこまで大きく売れたわけではなく、したがって国内的には無名の存在という扱いにならざるを得ませんが、世界を知る上で重要な1台だと言えるのではないでしょうか。






■ IDO/DDIセルラー C303CA (2000年2月発売)

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 少し前までドコモのコマーシャルに出演していた織田裕二さんが突然IDOのCMに登場して話題になった、まさにその時に登場したのがカシオのC303CAであります。

 今では日本メーカーが製造するほぼすべての端末で標準化されたといっていい防水機能が初めて備えられたのがこの端末で、この当時は商業的にはあまり成功しなかった機能でしたけれども、結果として今ではなくてはならなくなった性能であり、その先見の明が証明されたエポックメイキングな端末だったと言えるのではないでしょうか。


■ au A5305K (2003年5月発売)

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 折りたたみ端末が多少飽きられ始め、メーカー各社が次の人気モデル、人気形状を我が物にしようと様々な試みが行われた中で登場したのが京セラの「A5305K」であります。

 この形状は京セラにより「リボルバースタイル」と名付けられ、それなりに話題を呼んだものの、販売数としてははかばかしいものではなかったと記憶しています。
 記録に残らないが記憶には残る、そういう端末であります。




■ デジタルツーカー タイプCA3 (1998年発売)

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 前回横浜ベイスターズが優勝した1998年に発売されたのが、今では当たり前となったフルタッチスクリーン搭載のタイプCA3で、メーカーはパイオニアであります。

 この時代は色んな日本メーカーが携帯電話製造でしのぎを削っていて、形状も実に様々でありました。よほど詳しい人でないとどれでも同じ製品に見えてしまう昨今のスマートフォンとは全く違う、まさに個性の時代を象徴する1台であります。



■ Jフォン J-SH04 (2000年11月発売)

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 日本初(※)のカメラ付き携帯電話であります。

※ 本当の日本初はDDIポケットのVP210ですが、世の中的にはこちらが初扱いされています。

 この端末を語る上で欠かせないのが、「我が国の技術革新は手のひら返しの歴史でもある」という事であります。この端末が発売された当時、世の中には「カメラなんていらない」といった声がものすごく多かったものの、それが今ではこの有様である!というエピソードを若者にドヤ顔で語る為の、またとないツールになりうるのがこの端末なのであります。

 在りし日のトヨタが某銀行から「機屋に金を貸せても鍛冶屋には貸せない」と足蹴にされたエピソードは今でも割と有名ですが、その負の歴史は今でも性懲りなく繰り返されている、それを知る重要な端末なのであります。







■ DDIポケット AH-K3001V (2004年5月発売)

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 通称「京ぽん」の名で親しまれた、日本初のフルブラウザ搭載機であります。

 今ではスマートフォンでパソコン向けのウェブサイトも普通に見られる時代になっておりますが、当時の携帯電話は基本的にコンパクトHTMLという携帯電話向け規格で作られたウェブサイトを見るのが当たり前という時代でありました。

 つまり当時はパソコン向けの世界と携帯電話向けの世界が別々に存在していたのを、この京ぽんは垣根を飛び越え、パソコン向けサイトを見られるようにした、という画期的な機能、フルブラウザを搭載した端末であります。

 その他パケット通信料定額制にも対応していたので、その料金コースに入ればどれだけ繋いでも基本料しか掛からないという面も当時では画期的でありました。



■ ツーカーセルラー ツーカーS (2004年11月発売)

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 auに巻き取られる前の晩年のツーカーはご高齢者向け端末を頑張って考えており、その一環として登場したのが、この液晶すら省いてしまった究極のシンプル端末「ツーカーS」であります。


 ツーカーというキャリアはどんなに電波品質を向上させても料金を激安にしてもCMタレントに浜崎あゆみさんや松本人志さんのようなビッグネームを担いでも全く選んでもらえない非常に気の毒な携帯キャリアだったわけですが、そういった中でも「これがドコモから出たら買うのに」という声を量産したのがこのツーカーSでありました。

 振り込め詐欺などという物騒なものがなかったこの時代は、液晶画面にナンバーディスプレイを載せるとかえって混乱してしまうご高齢者も少なくありませんでしたので、それで評価されたのです。

 どれくらいこの製品が世の中に評価されたのか。それは後年各社からパクリ端末(※)が登場した事からも明らかではないでしょうか。


※ 
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 今は存在しない携帯キャリアや権利関係の難しそうなメーカーもあって、これらの端末をガチャガチャにするには一筋縄では行きそうにありませんが、個人的には携帯のガチャガチャをもっと幅広くやっていただけると実に良いなぁと思いましたので、関係各位にはぜひともこの声が届けば!と願わずにはいられません。




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