モックセンター のブログ

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ヤフオクの受取連絡をなかなか済ませてもらえない問題

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 今年の3月からヤフオクの代金支払いにまつわるルールが大きく変わりまして、一つは決済方法がヤフーかんたん決済に一本化された事と、もう一つが、落札者が商品を受け取った後に受取連絡を行うまで代金がヤフー預りのまま出品者に支払われないようになりました。

 つまりこの部分に関しては、後発ながら台頭著しいフリーマーケットアプリ「メルカリ」の仕組みとほぼ同じになったと言えましょう。



【落札者の皆さまへ】商品到着後の「受取連絡」をお忘れなく(再掲) -お知らせ - ヤフオク!



 2月までは落札者が代金を支払えばそのままストレートに出品者に決済されておりましたので、落札者が受取連絡をしようとしまいと出品者は我関せずでも構わなかったのですが、このルールが出来てからというもの、さしずめ金融会社が債務者の融資金返済をチェックするかのような仕事が新たに加わるようになりまして、私はこれに難儀をしております。


 私はこのルールが出来た当初はのほほんと構えておったのですが、それでは受取連絡をしてくれない落札者が非常に多くなってしまってなかなかお金をもらえない状況が相次ぎまして、それで今では、商品出荷直後、商品到着3日後、商品到着5日後といった具合に取引状況をチェックし、その都度落札者様に向けて催促をするようになりました。


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 そして、この流れが概ね今の形に収まって以降、一体どれくらいの落札者様が受取連絡をスムーズに行ってくれ、一体どれくらいの落札者様が取引を放置したのか、その数字を直近50例からまとめてみる事にしました。


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 ご覧のように、70%の方がこちらから催促せずとも受取連絡を済ませて頂けたのに対し、30%の方が最低1回の催促を要し、さらに最後の最後まで受取連絡をしてくれなかった方の割合も12%に上った、という結論になりました。


 受取連絡をしてもらえずに商品代金をなかなか支払ってもらえなかった期間の分だけ遅延損害金でも付くのならばともかく、これではデメリットが出品者に一方的に押し付けられている事になって、とても不条理ではないかと、私は不満に感じております。


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 ヤフオクは出品者も落札者もキチンと取引をしないと悪い評価をつけられかねない、という緊張感があるからこそ、双方が世間一般の常識に照らして問題のない取引を行おうと心がけるわけですけれども、残念ながら、受取連絡を行わずに放置することに対してヤフーのオフィシャルとしては何らのペナルティも設けられておらず、やむを得ず出品者の自己判断で期限を設定したり、取引メッセージや評価欄から督促を行うという現状になっておりまして、それが場合によっては評価欄で報復の応酬のような泥仕合にまで発展するような事も、多少生じております。

 そうやって制度の不備を出品者に一方的に押し付ける現行制度は、果たして正しいのでしょうか。


 一番良いのは全ての出品者と落札者が何一つ滞りなく適切に取引を遂行する事ですが、そうは問屋が卸さないものですから、そういった現状も踏まえた制度設計が必要になってくるのではないでしょうか。


 弊社ではヤフオクとメルカリの双方で商品販売を行っておりますが、どうもヤフオクのほうがこの手の問題が多いように思われてなりませんので、一つ問題提起をさせて頂いた次第です。