モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

アジア各国が廃プラスチックの受け入れを取りやめた事で弊社が受ける影響について

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 弊社では多い月で5000個以上のモックアップを、携帯ショップ様よりお引き受けしております。


 そのうち実際に販売に供せるのはだいたい半分程度で、残る半分は弊社が責任を持って産業廃棄物処分業者に委託し、処分いたしております。


 過去5~6年のだいたいのパターンで申し上げますと、1年に1回か2回くらい、1回につき1.5トンくらいまとめて処分しておりまして、昨年末までは1.5トンあたり10万円ほどの処分費を支出しておりました。



 そして、この流れに大きな影響を及ぼすこととなったのが、昨年から今年にかけて急激に展開されるようになったアジア各国の廃プラスチックの受け入れ停止措置であります。


www.nikkei.com



 廃プラスチックを海外に送るというのは、ご存知ない方からすれば、あたかも不法投棄のようなネガティブなイメージが湧いてしまうかもしれません。
 ですが、決してそのようなやましいものではなく、法令で定められた産業廃棄物を出す時に必要な手続きを全て滞りなく行った上で、業者で適切に処置された状態で海外に輸出されており、これは我が国のみならず先進国各国が同様の対応をとっているものです。


 ただしかし、廃プラスチックを受け入れているのはおおむね経済状況の思わしくない国である場合が多く、さらにそういった国々が経済成長を果たす事で廃プラスチックの受け入れ停止に踏み切るといった流れに進んでいるのも事実で、最近では中国に続きマレーシアも受け入れを停止する事にしたと伺っております。


政府、廃プラスチック輸入の規制を厳格化 | ビジネス短信 - ジェトロ



 そうなりますと昨年まで1.5トンで10万円で済んでいた処分費が大幅に跳ね上がる事となりまして、直近では今年の9月に、やはり1.5トンほどを処分した時の費用が40万円を超える事態となってしまいました。


 ただでさえ潰れかかった経緯のある弊社にこれは厳しいです。非常にキツいです。


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 処分費が大幅に値上がっている事はそれより前よりおおよそ承知しておりましたので、弊社としてはモックの受け入れ量を減らし、それまで半分の割合で捨てていたものをなるべく減少させるようにという取り組みを本年6月の事務所移転に合わせて実施を致しました。
 それはつまり、弊社にモックの受け入れを打診してこられた携帯ショップ様に対してお断りをする場合がある、という事でして、せっかくコツコツ積み上げてきたお取引先様に非常に苦渋のお願いをするように致しました。


 それによって、モックの供給は毎月コンスタントに8店舗平均くらいで回っていたものが、ある月は2店舗、またある月は8店舗というようなムラが生じるようにもなりましたし、新商品のモックが思うように手に入れられないようなもどかしい状況を生じさせる事にも繋がりました。

 今年の春夏モデルは例年と比べて仕入れられた数が非常に少なく、楽しみにして下さったお客様には非常に申し訳ない事を致しました。
 その原因は上記のような環境の変化への適応に手こずったというのが主だった所で、今まさに旬を迎えている秋冬モデルについても、現時点ではそこそこ数を揃えられてはいるものの、今後どうなるのかまだまだ予断を許さない状況にあります。


 また、新商品の仕入れが思うように捗りませんと、弊社にとってとても重要な書き入れ時を失い、売上が低調な時期への備えもままならないという事にも繋がりかねませんので、なんとかうまいことピンチを切り抜ける方法が無いものか、今でも思案を続けている状況にあります。



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 弊社では今年の4月に商品価格の大幅値上げを実施しお客様に多大なご迷惑をおかけいたしました。それは上記のようなピンチを切り抜けるために避けて通れなかったものではありますが、ただし今後は決してそのような手段を講じずに済むように、八方手を尽くして参りたいと考えております。


 今後共モックセンターを宜しくお願い申し上げます。