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「INFOBAR xv」が発売されてから2ヶ月半が経ちましたでしょうか。
発表から発売以降のしばらくの間はネットニュース各社から持ち上げるような論評が数多く飛び交っており、世の中的にはポジティブな受け止めがなされているかのように感じました。
モック屋さんとしての立場で言えばauにおける数少ない人気商品ですので、大変ありがたい商品であるとも言えます。
しかし、かつてauファンだったという私のごく個人的な観点から言えば、初代発売から15年経ちながら、相変わらずINFOBAR遺産に縋り付いているauに対する失望感のようなものを禁じ得ませんでした。
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初代が2003年で、二代目が2007年。三代目はスマートフォン化された2011年のモノで、それ以降2012年、2013年、2015年、そして最新号は2018年の11月に発売されたガラホの「xv」へというのがINFOBARの歴史です。
当初は4年くらい間隔を開けてリリースされていたものが、やがて毎年のように発売されるようになり、さすがに新鮮味がなくなって傍から見ても「飽きられている」感がアリアリになったので空気を読んで少し間を開けて、それで2018年に再び手を出したという感じでしょうか。
初代を発売した頃のauは、それまでの暗黒時代からようやく脱却して純増数争いに加われるようになったぞ、という自信を漲らせていた時期でもありました。
しかし今はどうでしょうか。世間の耳目を集める為のネタが全くありません。一時期は人気を博した三太郎のテレビコマーシャルも最近はマンネリ化を防ぐための新キャラを投入してみたり、迷走を重ねている印象があります。
コマーシャルですら目立てないauですから、サービスの中身とか、他社と一線を画する新端末といったものは全く程遠い所にあって、そういった時期だからこそ、やっぱりINFOBARに頼ってしまったという事ではないでしょうか。
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auのINFOBARは、言うならば「THE 虎舞竜」の「ロード」のようなものだと私は考えます。
「なんでもないような事が~幸せだったと思うぅ~」というサビでお馴染みの1992年のヒット曲ですが、それから「ロード-第2章-」「ロード-第3章-」と続いていって、最新版は14章まで続いているのだそうで、それはそれでファンの方々の需要に応え続けているという点においては良い事でしょうが、そこで留まっているという風に受け止める事も出来、そこがINFOBARと重なって見えて仕方がないのです。
かつてエポックメイキングな存在であった筈のINFOBARに、いつまでもこのような形で縋りつき続ける事は、果たしていかがなものでしょうか。
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携帯電話キャリア各社は昔から「土管屋になりたくない」と言い続けてきました。
「土管屋」というのは、携帯電話から携帯電話までの音声やパケット通信を通す為だけに存在している様を表している言葉で、今で言うところのNTT東西がまさにそんな状況にあると私は思いますけれども、兎にも角にもそういう存在にならない為に独自コンテンツを考えてみたり独自の端末を開発しようと試みてきたという歴史があります。
ですが、もはや現状のauは、土管屋になる運命を受け入れつつあるという感じに、私には見えてまいります。
特に何をするでもなく、ドコモやソフトバンクが何かを打ち出せば、ただただその後ろを黙ってついて歩くだけで、ドコモやソフトバンクとの唯一の違いらしい違いは、15年前に生み出したINFOBARという遺産を時々ほじくり返してくる時だけであります。
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この記事にもあるように、トヨタ自動車はKDDIの母体の一つであり、大株主であります。にも関わらず、トヨタはソフトバンクと新たな事業を展開する構えだそうです。
これは要するに、KDDIがこれまで時代の先を行くような取り組みをほとんどして来なかったがゆえに、KDDIとそういった事業展開をやろうにも出来なかったわけです。この状況をKDDIの経営陣はどのように受け止めているのでしょうか。
残念すぎるにも程があります。
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これからのKDDIは、たくさんお金を持っている土管屋として、ジリジリとその存在感を失い続けていくのでしょうか。
かつての、潰れかけて投資するお金もあんまり無い中で必死に知恵を振り絞って這い上がってきたKDDIを知っているだけに、返す返すも、本当に今のKDDIが残念で仕方ありません。
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