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弊社のお問い合わせ電話番号(0553-34-9401)には、今でも週に2回くらいの頻度で「今から横浜の店舗に買いに行きたいから場所を教えて欲しい」という趣旨のお問い合わせが寄せられております。
電話番号の市外局番が0553の時点で察して欲しいとも思うのですが、この頻度は一向に減りませんし、先日は「いま保土ヶ谷駅に着いたのですが、ここからどう行けばいいですか?」という問い合わせを受けて仰天したり、という日々を過ごしております。
保土ヶ谷モックセンター時代も最寄り駅は保土ヶ谷ではなく相鉄線の西谷駅でしたので、一体どこの誰から聞いて保土ヶ谷駅に向かったのか聞いておくべきだったと、少し後悔したりもしております。
東京ディズニーランドの最寄り駅が東京ではなく舞浜なのを考えれば、最寄り駅が西谷(横浜市保土ケ谷区)なのに保土ヶ谷モックセンターを名乗る事になんの不自然も無いと当時の私は考えていたのですが、いかがなものでしょうか。
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それはともかく、昨年6月に山梨県山梨市に移転してきてから早9ヶ月が経ちました。その間、世の中の人々が山梨県をどのように捉えているのか、色々と噛みしめる日々を送ってまいりました。
まずなにより、東京神奈川千葉埼玉にお住まいの都会人の皆様方の中に、山梨をとても遠い場所だと考えている人が実に多いというのを実感しております。
私はこちらに引っ越してからも、何かにつけて東京や川崎横浜に足を運んでおります。
例えば先日は新宿で飲み会があるという事で石和温泉から高速バスでバスタ新宿に向かったわけですが、その所要時間はたった1時間半でありました。
またある時は母方の法事があるという事で東京都西部の清瀬市に車で向かったわけですが、時間に余裕があるのであえて下道で奥多摩経由で向かって約2時間。それでも早く着き過ぎたので武蔵野うどんの人気店に立ち寄る余裕もありました。それなのに、横浜市港南区から3時間かけてやってきた親戚の叔母から「遠くから大変だったね」と労いの言葉を掛けられる始末、でありました。
つまり山梨というのは東京都心や横浜川崎からさほど離れていない、容易に行き来の出来る場所なのであります。
私は2017年秋に甲州市の農地を借りた時に既にそういう認識を持っておりましたので、ですから数秒も悩まずに山梨移転を決断出来たわけなのですけれども、どうもこの世間の認識とのギャップを実にもどかしいという風に、この9ヶ月間感じ続けてまいりました。
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それとは逆に山梨県民の皆様方は都会への距離感をどのように捉えているのかと言いますと、私の交友範囲が狭いためサンプル数は少ないのですが、おおむね「遠い場所」と捉えている人が多いように感じております。
ですから、都会側から見ても山梨側から見ても、距離に関する捉え方には有意な差は見られない、という結論に達しました。
そして、そこが本当にもったいない、山梨が本来有しているポテンシャルを全く活かしきれていない一つの要因に思われてならないのであります。
新宿までバスでも電車でも乗換なしの1時間半で行ける、それでいて絶妙な田舎。それが山梨です。東京と気候がそこまで変わらず、それなのに視界360度すべて緑の山々に囲まれる素晴らしい景色です。
都会に出るのに何時間もかかるとか、飛行機や新幹線に乗る距離になると心理的に少し重いものがあるかもしれませんが、山梨にはそもそも空港も新幹線も無いという現実は別として、そういったものが必要ないくらい東京に近いのだというのは山梨の強みであるとも言えます。
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国は2019年度から、都会から地方へ移住する人に対して最大300万円の助成金を出して地方移住を促していく政策を推進すると言われております。
与党自民党の主立った勢力が地方を中心に成り立っている性質から鑑みても、今後数年間、とりわけ東京五輪後の経済起爆策なども恐らく地方移住が政策の中心になってくるであろうと思います。
そして、そうなってくると俄然注目されるのが、都会との距離が近い、山梨のようなちょうどいい塩梅の田舎なのではないかと考えております。
おりしも、山梨には中央リニア新幹線の新駅も出来る予定がありますので、東京近郊の都会人の皆様方から遠い場所だと思われている山梨が、国の都合なども相まって、今後急激に注目を集めるようになったとしても、私は全く不思議ではないと考えている所です。