「毒草」と聞くとドラクエとか勇者ヨシヒコのような非現実的な感じも致しますが、私は全く愚かにも本当に毒草を食べて体調を崩し、自ら救急車を呼んで病院に搬送され、そのまま4日近く入院してまいりました。
私共の畑の隅にノビル(野蒜)という野草が自生しているのをだいぶ前に周囲の農家さんから伺いまして、それをふと思い出して採集し、早速茹でて食べてみたのです。
ノビル(だと思っていたけどスイセン)の球根を十数個採集して自宅に持ち帰り、表皮を向いて熱湯で1分茹で、事前に作っておいた酢味噌につけて食してみました。
すると、すぐに軽度の頭痛が起きました。苦味もありました。
事前に自習して得た情報ではノビルは「辛い」という知識がありましたので、苦いというのは意外でした。
ハズレの個体に当たったのか?と更に何個も食べ進めているうちにやがて心拍数が異様に早くなってきましたので、そこでようやくこれはなにか変だと気付き、食べるのを止めてネットで調べ、ノビルとスイセンを間違えて食べているのがわかり、食べた量がそこそこ多かったものですから119番に電話をして事情を説明、駆けつけて下さった救急車に乗せられて病院に行った、という顛末であります。
土曜の夜に搬送され、病院を退院したのが火曜日の午前中でありました。
それまでの間は病院で入院し、ずっと点滴を投与され続けました。点滴で体内に残った毒素を排泄させるのだそうです。お医者さんいわく、昔は鼻から管を入れて水を流し込んで外に吐き出させるという手法が一般的だったものの、今では点滴で自然に排泄させる方法がポピュラーなのだと、フラフラになりながら説明を受け、そのまま治療を受けました。
そのおかげでこうやって何食わぬ顔でブログを書いたりと、日常生活を取り戻す事ができるようになりました。
救急隊員の方々や病院の方々には、本当に懇切丁寧にご対応頂き心から感謝申し上げます。