モックセンター のブログ

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「みんな仲良く貧乏になりましょう」に向かいつつある世の中

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 ただでさえ出版不況が叫ばれる中であります。それをこうやって新刊本の販売を抑えて、古本市場のさらなる活性化を進めていこうとすれば、それこそ出版業界を奈落の底に突き落とすことに繋がります。


 それをあろうことか出版業界と密接な関係のあるツタヤで推進してしまうというのは、本当に理解に苦しみます。

 ツタヤを経営するCCCは「配慮にかけた表現」という言い回しで謝罪を表明したようでありますが、目の前で苦しんでいる人々を自分達の手で首を絞めあげて殺しあげようとした当事者としての認識が、いささか乏しいように思えてなりません。



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 東京のテレビ局TBSさんが最近SDGsのキャンペーンをやっております。


 その中でとある女性タレントの方が「私は環境のために紙の本を止めて電子書籍で読書します」と宣言しておられるのを見て、私は思わず頭がクラクラしてしまいました。


 というのも、SDGsの35個の課題のいの一番にあるのが「貧困をなくそう」なのであります。

 よって、出版不況で慢性的な低賃金に喘いでいる書店員や、図書館で働く非正規の司書さんが非常に多くいらっしゃる、そこを是正していかなければならないわけですが、むしろ逆に書店員さんや非正規司書さんの給料の財源たる紙の本の流通を減らそうと公共の電波で幅広く訴えているわけですから、これはSDGsの理念に真っ向から反する、職業弾圧とか、業界弾圧ではないだろうかと、私は疑問に思うのです。



 また、こういった環境保護関連の取り組みは、得てして人々の生業を否定し、失業や貧困を招来するようなものが少なくありません。


 クジラ漁やイルカ漁を否定する方々もそうですし、使い捨てビニール袋を否定する人々もそうですし、紙の本についても同様の傾向が顕著であります。


 こういった環境保護活動のしわ寄せで失業したり貧困に陥ったりする人が出ると予想し、そのフォローアップも含めた提案を考えてくれるのならば聞く耳も持てようものですが、そういった部分は全くどこからも聞こえてきません。


 とても理不尽な事だと思いますし、人の命や生計をあまりに軽んじていると言わざるを得ません。



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 コロナ禍に陥る前までの我が国では人手不足が盛んに言われておりましたが、それが今では一転して失業の渦が巻き起こっております。

 これまで叫ばれていた人手不足がいかに脆いものであったか、思い知らされる今日このごろです。


 果たして、今まで人手不足と言われていたのは何だったのか今こそ検証していかなければなりませんし、雇用の質や労働分配率についても、同じ過ちを繰り返さないためにも今のうちから議論を重ねていく必要があるように思います。


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 日本は豊かな国であるという30年くらい前までの認識のままアップデート出来ていない人々が多いわけでありますが、各種報道や統計で明らかなように、まともな資本主義国の中で比較した場合、現代の我が国は給料が低い国であります。


 こちら山梨県ではまともな給料をもらえる勤め先があまり無い事を理由に若者の都市部への流出が止まらない現状がありまして、それについて地元財界は給料据え置きのまま「魅力をアピール」して若者の流出を食い止めようとしている有様でありまして、こちらも頭がクラクラしてしまいそうであります。


 また、若者の主たる流出先である東京圏にしても給料水準が大して伸びていないのが現状でありまして、この流れで、あと10年もすれば若者が海外へ出稼ぎに行くようになって、とうとう我が国がまるごと限界集落化してしまうだろう、と私は考えております。


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 こういった危機感をなるべく多くの方々と共有して、給料を高くするにはどうすれば良いか。給料を安くする要因をどうやって潰すか。そういったムーブメントを作っていきたいと、私は考えております。




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