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山梨県に移転してから3年半が経ちました。
引っ越したばかりの頃は「これが当たり前なのかな?」くらいにしか理解し得なかった山梨生活も、3年半の歳月を経て、その中で起きている色々な変化を感じ取れるくらいになりました。
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その3年半の中で感じた山梨の変化の一つに、「暴走族が増えているのでは?」というものがあります。
私の地元の神奈川県川崎市や隣の横浜市は恐らく全国と比べて暴走族の活動が活発な地域に入るであろうと思いますが、それでも近年は顕著な減少傾向で、たまに見かけてもそれは少年少女のそれではなく、れっきとした大人世代の人達で構成された「旧車会」と呼ばれるものだったりすることの方が多かったと思います。
3年半前の山梨も川崎横浜と似たような感じが見受けられ、少年少女の古典的な暴走族はそれほど多くは無かったと記憶しているのですが、それがどうも変化して、大幅に増えてきているように思えてならないのであります。
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私は普段は甲府盆地の一番東側に位置する甲州市という地域におりまして、そこから買い物などで行動する範囲は甲府盆地の中央から東側、甲府市、笛吹市あたりまでとなるのですが、ここらへんで買い物などの用事をしていて、割と最近になってギョッとするほどのすさまじい人数と台数のバイクの暴走族に出食わした事が二度ほどありました。
凄まじいというのが具体的にどれほどかと言いますと、人数で言えば100人は超えていても不思議では無いといったレベルで、そのメンバーの顔を見てみると、これは古典的な暴走族の年齢層とほとんど一致するような、そういった所だろうと私は判断しました。
また、とある深夜に中央道の下り線にある談合坂サービスエリアに立ち寄ってみると、なかなかな広さの駐車場のほぼ全域に、いかにもな暴走族のバイクと車が総勢数百台といった風に埋め尽くしていた事もありました。
その時私はガソリンの残りが不安な状況だったのでガソリンスタンドに立ち寄りたかったのですが、ガソリンスタンドを包囲するように暴走族の人間の盾が築かれていてガソリンスタンドに入れず、やむを得ず大月インターで降りてガソリンスタンドに駆けつけなければならなかったという、些細ではありますが不利益を被りました。
甲府で見た凄まじい規模の暴走族の時も、談合坂サービスエリアで遭遇した大集結の時も、一応山梨県警のパトカーが1台だけ伴走したり駐車して様子を見たりしているのは確認出来たものの、どう見ても多勢に無勢で、取り締まろうという県警の意気込みが無いのは明白でありました。
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弊社のある甲斐大和という高齢者が非常に多い地域にも、週に4回か5回くらいの頻度で暴走族がやってきます。さすがに100人云々という規模ではなく、多い時でも10人には及ばないほどのものですが、なにゆえこんな山の中に?と思わないでもありません。
私の脳内にある暴走族のイメージというと、それなりに人目があるような繁華街に近い所で、多くの注目を集めるように走っていくのが暴走族だと思っておりましたので、ご高齢の皆さまの眠りを妨げるくらいしか注目を集める効果が無さそうなこの甲斐大和までわざわざ暴走しに来る今どきの暴走族というのも、なかなか新時代的であります。
どうも、この週に4回とか5回の頻度で出勤してくる暴走族の人達は笹子トンネルの手前にある道の駅を折り返し地点として、そこで一旦小休憩をして、再び甲府盆地方面へ戻っていくルーティンのようであります。
道の駅で小休憩する彼らを見てみた所、古典的な暴走族のような、縄張りをめぐって常に臨戦態勢を敷き、士気高く、やるかやられるか、みたいなオラついた雰囲気は全くなく、それこそ仲間とツーリングしている人達と何ら変わらないのどかな青少年。そんな感想を持ちました。
ただ乗っているバイクだけは伝統的な暴走族の様式を踏襲していて、段付きシートにツッパリテールといういかにも暴走族という佇まいに、クラッチのあるエンジンの吹かし方が充分可能なバイクが整えられていて、本当にオーナーとマシンのあまりのギャップ、違和感しかありませんでした。
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私は自由主義者ですので他人様の趣味嗜好に疑義をつけるような真似はしたくありませんが、ただ、この暴走族が野放しの現状というのは、芳しいものではないと感じます。
というのもやはり、暴走族というのは反社会勢力のスカウティングの場として活用されてしまう事例が非常に目立つわけでして、今の所は暴走行為以外にこれといった非行の芽がないお子さんでも、なんやかんやで気付いたらそちら側に引きずり込まれていた、なんて事になりかねません。
かつては暴走族を卒業して暴力団に向かってしまう人がそれなりの規模でいました。
今は暴力団排除の社会運動の効果で暴力団そのものの勢力が大幅に削ぎ落とされ、それが市井の人々にとって有る種の安心感に繋がっているのかもしれませんが、今でも姿形を変えて反社会的な非合法活動をしている人が大勢いるというのが、特殊詐欺の被害の多さから見ても、やはり現実に横たわっているわけでして、そこへの警戒感を失ってはならないと思います。
もちろん暴走行為そのものの問題もありますし、他にも多種多様な問題の温床になりかねないわけでして、警察や自治体はもとより、当該行為に興じるお子様をお持ちの親御さんにも危機感を一層強めて欲しいと、私は思うのです。
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経済的な意味において、日本は確実に退化、貧しい方向へ向かっています。
その弊害が治安の悪化に繋がっていくのは当然想定される範囲でして、それがこの暴走族の様子として現実になっている、という事で無ければ良いのですが。
まずは、この状況に危機感を持っておきたいものだと思います。
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