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このニュースに関しての感想から述べてまいりたいと思います。
本にしても服にしてもプラスチックにしても、それを作って売ることで生計を立てている方が大勢いらっしゃるわけです。
ですが、近頃のテレビ局ではNHKも民放もこぞって「地球環境を守るために今あるものを大切に使おう」という主張を繰り返しており、それは翻って、製造業や小売業、その他様々な業種に携わる方々の生活の糧より地球環境を優先せよという意味に他ならず、なんて恐ろしい事を言うのだこのテレビ局は、と感じております。
ただでさえ我が国のGDPの7割を個人消費で占めているというのに、です。
新型コロナで経済活動を止めるな!と言いつつ、地球環境の為に経済活動を止めろと主張する矛盾に、なぜテレビ局の人達は気付かないのでしょうか。
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テレビ局というのは大卒の、それも偏差値がかなり高い人でなければ入社する事が出来ない、そういった場所であります。
また、人間はおおむね自分と似た特徴を持つ人と群れる傾向があります。偏差値の高い人の周りには偏差値の高い人ばかり集まる、という塩梅です。
ですからテレビ局の人達は市井の人々が一体どのような暮らしを送っているのか、肌感覚が掴みにくいのではないでしょうか。
出版不況で苦しんでいる人が大勢いるとか失業する人が大勢いるという現状は理屈としては理解しているものの、マスメディアや国のさじ加減一つでウン十年続けてきた生業がふっ飛ばされる人がいるという現状を、そこまで深刻に理解しているようには、とても思えません。
近年のテレビ局は無神経極まりないと私は思うのです。
確かに地球環境の保護は重要な課題でありますが、それと同じくらい人間の営みも重要なのですから、日本人の庶民の暮らしのサステナビリティみたいなものも忘れないで頂きたいと願うばかりです。
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