仕事で使用しているスマートフォン(OPPO RenoA)が古くなったせいか時々フリーズしたりするようになりましたので、MNPすると1円で購入出来たりするスマートフォンに買い替えようと何店舗かの家電量販店を訪ね歩いてみたのですが、どちらのお店もキャリアも法人契約は特価販売の対象外となり、購入価格は定価になりますという具合になりました。
お店によっては端末だけ購入するよりも高い値段を提示されたりもして、非常に残念な気持ちになりました。
それでひとまずMNPするのもスマートフォンを買い替えるのも一旦保留として、しばらく考えてみる事と致しました。
私は職業柄、携帯ショップとの交流が少なくない方ではありますが、現代の携帯ショップがキャリアや一次代理店とどのような手数料契約を結んでいるのかまでは把握しておりません。
十数年前くらいまでの弊社が携帯ショップを運営していた頃までは、個人契約と法人契約とで端末の販売価格に差を設けるという風にはなって居なかったものですから、現代の携帯ショップは外から見るよりももっと複雑で面倒な構造になっているのだと感じ入りました。
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法人契約といっても色々ありまして、大企業が従業員に配給しているような何千回線もある所もあれば、個人経営の零細企業で1回線だけ契約している私のような事例もあるわけです。
何千回線もあるような所は代理店を介さずに通信キャリアの法人対応部門が裏メニュー的に激安で端末を売るような話もありますから殊更「差別されている!」と憤る必要も無いでしょうが、零細企業側からしてみますと、行き場のない、実に寂しい扱いをされていると言わざるを得ないわけであります。
もっとも、法人契約を特価販売の対象外としているのはお店の裁量で無いのは明らかです。
キャリアが何らかの思惑でそのような条件設定をするからお店はそれに従わざるを得ないのでして、ですからお店の人にいくら巧みに交渉を仕掛けてもどうにかなるものでもありません。
ですから恨みつらみの行き場が無いのでありまして、こうしてPVの少ないブログで遠吠えするしか無いのであります。
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ここ10年くらいの大手携帯キャリアの動きは、どうにも解せない事が多いように感じます。
それより前の「土管屋になるまい」として独自の端末開発やコンテンツやサービスでしのぎを削っていたのが、政府から端末と回線の分離政策を押し付けられ、ではこれから何をどう努力すれば良いのか、わけがわからなくなっている感じが見て取れます。
それでドコモのように自転車のシェアリングに手を出してみたり、KDDIのように金融に手を出してみたりと非通信部門の事業を創造しようともがいているのは理解できるのですが、本業である携帯電話キャリアとしては、やみくもに端末をばら撒いているだけで、一体何をしたいのか意思が見えません。
端末ばら撒きのやり方も、転売ヤー対策も必要だしiPhoneの在庫も捌かないといけないしで色々大変なのは理解出来るものの、果たしてこれで良いのでしょうか。
政府がスタートアップを奨励する動きを見せているわけですし、零細小規模企業に対する扱いをもうちょっと考え直してくれても良いのではないかと、そのように恨み言を申し述べさせていただく次第です。