モックセンター のブログ

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2022年の後半6ヶ月で4社の軽バンを乗り継ぎました

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 昨年4月に購入した中古のホンダ・バモスホビオが8月下旬にエンジン系統の故障を起こし、市内の整備工場さんによる2度の修理もむなしく再起不能となりました。

 厳密に言えばエンジンやターボチャージャーを載せ替えれば復活出来るかも?という難しい提案も頂いたのですが、リスクとリターンのバランスが悪いので諦めました。


 そしてそれから半年の間、修理を受けてくださった整備工場さんから軽バンや普通の軽自動車を借りたり、売ってもらったり、また借りたりという風に流浪の日々を送る事になりました。

 順番は

ホンダ・バモスホビオ

スズキ・エブリイ

スバル・サンバーディアス

ダイハツハイゼットカーゴ

ホンダ・バモスホビオ


という流れで、結局またバモスホビオの別の車体を購入して落ち着く事になりました。



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・エブリィの感想

 2010年頃の年式のターボの車体をトータルで半月ほど借りて乗っていました。

 私は高速道路の利用が非常に多く、とりわけアップダウンが厳しい中央道の利用頻度が高いので、軽自動車であればターボは必須だと考えています。
 以前にノンターボの三菱EKワゴンに乗った時に、中央道の談合坂付近や笹子トンネル付近の距離の長い坂道でアクセルベタ踏みでも60キロを切るようなスピードしか出ず、後続車に追突されるのでは?という恐怖を味わったからです。

 エブリィについてもやはり中央道で八王子JC~大月の区間を何往復かこなしたのですが、アクセルベタ踏みまでしなくても流れに合わせて走ってくれましたし、もっと速く走ろうとしても充分可能だったと思います。

 エブリィの運転をしていて気付いたのは、加速中はさすがにタコメーターの数字も6000回転とか大きい数字まで行くものの、80キロや100キロで流れに合わせて安定走行の状態になると3500回転くらいまで回転数が下がり、エンジン音が静かになったという所でしょうか。
 高速道路では一定に近い速度で淡々と走り続けられますので、それによって回転数が下がって、心なしか燃費に好影響を与えている印象を持ちました。

 この車体は衝突安全性能の規制強化に適応させた為、荷室部の長さがバモスホビオと比べて短く、身長180近い私が車中泊しようとすれば少し窮屈だろうな、という感想も持ちました。


・サンバーディアスの感想

 バモスホビオの再起を諦めた時点での私は、軽自動車ではなく、ステップワゴンやセレナ等の2000ccクラスか、もしくはフリードのような1500ccクラスのミニバンに買い替える事を考えていました。

 ところが、整備工場の方から「観光果樹園に貸してるサンバーがそろそろ返ってくるから買いませんか?」という提案を受け、「サンバー」という私にとって絶妙にグッとくる提案に思わず乗っかってしまう方向転換を致しました。

 というのも私はこれまで日産とスバルとミツオカ以外の国産メーカーの自動車を保有した経験があるので、次に日産かスバルを選べばフルコンプにリーチがかかる(ミツオカは無理そうなので)という考えが頭にあったからであります。

 しかも日産のように幅広い選択肢のあるメーカーはともかく、室内高の低い車が嫌いな私がスバルで選べる車は事実上サンバーしかありません。そのサンバーとてスバルの自社開発は10年前に終了していますので、もしここでサンバーの提案に乗らなければ、フルコンプ達成は極めて困難になるという事情があったからであります。


 かくして私はサンバーが果樹園から帰ってくるまでは別の車を借り、帰ってきたらサンバーに乗るという計画で、いよいよ10月に待望のサンバーディアス(スーパーチャージャー)を、1999年式という難しい年式ながら手に入れる事と致しました。


 さてさて1999年式のサンバーディアスですが、エンジンが最後部についているからきっと車内は静かだろうという私の予想を大きく裏切り、独特な低周波音の騒音にちょっと辛い思いを持ちました。
 それでひとまず吸音材とか遮音材を荷室のエンジン上部くらいの場所に当ててやり過ごす事にしました。

 スーパーチャージャー付きではあるものの、足もそれほど速くありませんでした。時速90キロを超えると騒音が許容限度を超え、加速そのものもジリジリとした能力の限界を感じずにはいられない状態になりました。
 そもそもスーパーチャージャーとはターボと何が違うのかよくわからないまま乗っていたのですが、体感的には速度よりも急坂を登るとか重いものを運ぶといった方向性の出力補助なのかな?と受け止めました。

 あとは、燃料タンクの容量が小さく、1回の給油で20リッター少々しか入れられないのも大変でした。満タンに給油して山梨から都内や埼玉へ行って再び帰ってくる頃にはガス欠警告灯が点灯するようなヒヤヒヤした場面も何度かありました。


 長所について感じたのは、コーナリング時の足付きの良さというのでしょうか、4つのタイヤがしっかり地に足がついている感じが一番良く感じられました。
 だいたい2メートル近い車高の車で急なカーブを曲がると車の上の方が遠心力で外側に傾き、ともすれば横転してしまいそうな危機感を覚えたりするものですが、サンバーにはそれが一切ありませんでした。

 あとは、荷室の長さが4社の軽バンで最も長く、1回だけ試してみた車中泊も実に快適でした。

 サンバーには熱心なファンが多いようで、私がサンバーを運転して出先のコンビニなどの駐車場に入る際、そこにいらしたサンバーの運転手さんから笑顔で手を振られたり、道路を走ってる時も対向車線のサンバーの運転手さんが満面の笑みを浮かべて何やらポーズをしてきたり、独特の空気感があるなと思いました。

 私としては騒音とか燃料タンクとか気になる部分はあるものの、癖は強いけど可愛げのある相棒だという風に、末永くお付き合いするつもりでいたのですが、なんと半月ほどで故障し、オートマ周りやミッションで複数箇所の大きめな修理が必要だという風な判断が件の整備工場さんから下され、代わりの車を用意するからサンバーは引き取らせて欲しいという事で、お別れになってしまいました。



ハイゼットカーゴの感想
 
 サンバーも故障で私の元を離れてしまい、代わりの車を用意されるまでの間の代車として貸し出されたのが2012年式くらいのダイハツハイゼットカーゴでした。

 こちらは初めてのノンターボで、たまたま遠出をする機会がほとんどありませんでしたので、ノンターボのハイゼットはどれくらい走るものなのか試しに中央道の勝沼甲府昭和の間を往復してみたのですが、ノンターボでも私の乗り方であればそれほどストレスを感じず、「コレでええやん」みたいな感想を持ちました。
 過去にダイハツのムーブや三菱のEKワゴンのノンターボで高速を走って「ノンターボで高速は無理」という考えを持っていたのが、見事に覆されました。

 荷室の長さは以前に乗らせてもらったエブリィと同様の事情で長さがやや短いのが難点と言えば難点でした。


バモスホビオの感想

 サンバーの故障修理が難航している様子でしたので、「難しいようなら他の車にチェンジでも良いですよ」というようなご提案を申し上げた所でやってきたのが、最初に乗っていたのとは違う個体のバモスホビオ(ターボ)でありました。

 整備工場さんも売ったサンバーがすぐに壊れてしまった負い目のようなものを感じたようで、ひとまずこのバモスホビオをしばらく貸すから乗ってみて欲しいという話をされ、すぐに承諾して3~4日乗って、これを私の愛車とする事に決めました。

 こちらのバモスホビオは前の持ち主が結構愛情を込めて使用していたと見え、フロントのサスペンションが社外品に交換されていたりターボタイマーが装着されていたりしましたし、コンディションも前のものと比べて明らかに良いのがわかりました。
 前のバモスホビオと全く同じ車なのに明らかに車内の静粛性も良く、もしかしたらデッドニング的なものも施されているのかもしれません。

 バモスホビオが他のメーカーの軽バンと比べて明らかに違うのが速さです。

 購入してから新東名の新清水~浜松や東北道の岩槻以北の制限速度120キロの区間を走っているのですが、普通車と全く見劣りしない加速力でジャンクションから本線の合流も非常にスムーズです。首都高にありがちな合流車線がものすごい短い出入り口からの本線合流も、バモスホビオのスタートの速さであれば全く恐くありません。
 車重が1トンを超え車高2メートル近い空気抵抗の塊みたいなこの車を、どうして660ccの小さなエンジンでここまで速く走らせられるのか、不思議な気持ちになります。

 私が多少ホンダ贔屓な所があるので評価が甘くなる部分もあるかもしれませんが、フロント部の、いわゆるお顔の見た目もファニーで良いと思います。私は近年流行りのオラオラ顔より食パンのようなバモスホビオの方が好きです。

 荷室の長さも旧規格の恩恵でサンバーより多少短いものの充分な長さですし、エンジン音の静粛性も、エンジンが後ろ側にあるメリットで、軽バンとしてはかなり静かな部類です。

 この車の欠点は、メンテナンスのやりづらさでしょうか。

 最初に購入したバモスホビオが故障した時は荷室に1500個くらいモックを積んで走っていたタイミングで、エンジンオイルの色や量を見るためだけに荷物を全部降ろさなければ蓋を開ける事もできませんでした。
 説明書によればノンターボ仕様の車は後ろの方にオイルの注入口があるらしいのですが、私の車はターボなので荷室の蓋を開けないと何も出来ません。

 ボンネット部にあるバッテリーもウォッシャータンクの下にあって、一旦ウォッシャータンクを外さないとチェックする事も出来ません。もしバッテリー上がりをしてしまえば、いちいちウォッシャータンクを外して作業するハメになります。そのための工具を予め車に積んでおかなければなりません。

 燃費もハイゼットやエブリィと比べると多少劣るように感じます。ほとんど高速で80~100キロで流れに乗って安定走行していてもリッター12キロには届きそうにありません。スタッドレスタイヤなので多少悪くなるのは織り込み済みですが、ほとんど高速でサマータイヤならリッター15は欲しい所です。
 


 私は最新とか高機能な車にあまり関心が無いので、この車の車検が切れる2年後の以降も、よほど裕福にでもなっていなければこのバモスホビオに乗り続けていきたいというふうに考えている所です。




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 私が車の修理や購入を依頼した市内の整備工場は、どういうわけか代車をやたらとたくさん保有している会社でして、上記の他にもダイハツのミライースやタント、スバルのR2、マツダのEZワゴン(ワゴンRのOEM)を借りて乗らせてもらったりもしました。

 このわずか半年あまりの間にずいぶんと色々な車を試させてもらって、ミライースは燃費がめちゃくちゃ良いのに足も速くてすごいなーと感心したり、様々な学びを得ました。


 自分の車がコロコロ変わるのは私にとって好ましい事ではありませんが、車がたびたび壊れるストレスを幾分紛らわせてもらい、それはそれで良かった経験でありました。


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