モックセンター のブログ

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武田勝頼公まつり@甲斐大和を見てきました


 弊社の所在地である山梨県甲州市大和町JR中央線甲斐大和駅)は戦国武将の武田勝頼公が最後に自刃し甲斐武田家の終焉を迎えた土地でもあります。


 というわけで例年この地では武田勝頼公のお祭りが開かれているわけですが、しかし近年はコロナ禍の影響で、ごく小規模なものに留められておりました。

 それがこの度、4月23日に久しぶりに大勢のお客様を迎え入れる形でめでたく開催の運びとなりました。



 わたくしどもはコロナ禍のドサクサに紛れてこの地に移転してきたので武田勝頼公まつりをこの目で見るのが初めてでありまして、一体どれくらいのお客様が来場されてどれくらい興味深い催しが行われるのか全く想像もつかない中で、見てまいりました。




 催しは駅のすぐそばにある昨春で閉校になってしまった大和中学校の施設を会場として行われました。

 まだセレモニーなども行われる前とあっていくらか閑散とした雰囲気に見えますが、セレモニーが始まる頃には大勢のお客さんで盛況になりました。



 会場の建物内では祭りに合わせて展示コーナーが用意され、甲冑の展示も行われました。

 たまたま東南アジアからの観光客がいらっしゃっていて、甲冑を着て記念撮影などもなさっていました。傍から見てもわかるくらいとても喜んでおられました。

 希望すれば誰でも着させて貰えるものなのかわかりませんが、アメリMLB大谷翔平さんの所属するエンジェルスが本物の兜を購入してホームランを打ったら兜をかぶるパフォーマンスが人気を博している最中でもありますので、これは来年以降の武田勝頼公まつりの目玉として甲冑姿になれるキャンペーンなどをやれば、もっと多くの観光客を集められるのではと感じました。



 見事な白馬が大人しく出番を待つ様子もありました。



 さてセレモニーが始まりました。


 この手の式典でありがちな政治家のセンセイ方の挨拶もありました。オリパラ担当大臣なども歴任された堀内詔子衆議院議員は顔を全て覆い隠す勢いでマスクをしておられます。花粉症なのでしょうか。

 立ってセンセイ方に近付いてカミカミでトークをするのが我らが市長です。


 セレモニーの司会進行はテレビ山梨の三浦アナウンサー。この方はいずれテレビ神奈川あたりに移籍してしまう気がしてならないといつも思ってます。



 大砲が2門あります。

 近頃は政治家を狙ったテロが起こっておりますのでこれで万が一に備えている、というわけではなく、後で使うために置いてあるだけのようです。

 ちなみに、勝頼公亡き後300年近く経ってからこの付近で戊辰戦争の合戦が行われ、大砲の扱いに不慣れな幕府軍が間違えて味方の方へ向かって大砲をぶっ放してしまったというエピソードもあります。



 いよいよ勝頼公と家臣団の登場です。




 先程は落ち着いた様子で出番を待っていた白馬も、いよいよ出番を迎え表情に精悍さを増してきた気がします。

 三浦アナウンサーを守るかのように配置されていた大砲も何かを発射したようで、大きな炸裂音が鳴り響きました。それでも全く驚く様子もない、よく出来たお馬さんです。



 龍勝院さまと北条夫人でしょうか。ケバブ屋さんの前を通る奥方様というのも乙であります。




 そんなこんなで一団が通り過ぎるのを見守った後は露店で購入したものをいくらか飲食して、後のイベント類に目もくれずに帰ってきてしまいました。


 帰り際には、ちょうど登山帰りの方々を乗せた路線バスが到着してゾロゾロと登山客の皆さまが移動するタイミングと重なったのですが、「あれ何かやってるらしいね」みたいな会話が多少されている程度で、誰も様子を見に行く事もなく駅に向かわれていて、一抹の寂しさを覚えました。


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 勝頼公と家臣団の行列はなかなか見ごたえのあるものでした。

 甲冑姿で記念撮影に興じていた外国人観光客の方もとても嬉しそうになさっていました。


 このあたりの取り組みはとても見事で、関係各位のご努力に頭の下がる思いが致しました。


 しかしながら広報面の弱さは如何ともし難いものがありました。

 せっかく良いイベントが行われるというのに、最寄り駅にポスターを1枚貼ってあるだけというのはいかにも寂しいですし、市内の商業施設にお知らせを貼ったりアナウンスをしたりという事も全くありませんでした。


 この山梨県甲州市勝沼にあるぶどうの丘であるとか、武田信玄菩提寺である恵林寺であるとかで、なかなか魅力的な催事が行われているのです。

 ですが、勝沼勝沼でぼちぼち広報するだけ、塩山は塩山でぼちぼち広報するだけといった、みんなで力を合わせて盛り上げていこうという機運が全く起こらないのが、とても残念だと私は考えています。


 そしてそれが、本来なら得られたであろう地域への経済効果を取りこぼす結果に繋がっていると思うわけです。


 なにも自己犠牲の精神で応援するといった清らかなものだけを求めるのではなく、がっつり稼いでみんなで儲けましょうと、そういうモチベーションの持たせ方でも良いと思うわけです。



 なぜ山梨県最低賃金は長野県より少ないのか。関東で一番少ないのか。

 そのあたりに色々繋がっていると感じました。


 せっかく素晴らしい環境と取り組みがあるのですから、もっと潤いがもたらされると良いと、武田勝頼公まつりを見て最後に感じました。 



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