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昨年イギリスの会社が発売したNothing Phoneを皮切りに、今度は中国のユニハーツが光るスマホを2種類出してきました。
残念ながらNothing Phoneが日本国内で売れたという話をまるで耳にしませんが、MNOキャリアが取り扱って実売チャネルで日本式の売り方が出来ていれば違う結果になったのでは?と私は考えています。
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そもそも光るものに惹きつけられる方はかなり多くいて、相模湖プレジャーフォレストや宮ヶ瀬湖のイルミネーションの催しになると、あんな不便な山の中でさえ大勢のお客を集められます。
宮崎県に住んでいた頃は、花火大会の時だけとてつもない人が集まって市街地を自転車で通り抜けるのが困難になる様子を目の当たりにしました。
川崎市の臨海部にある工業地帯の白くて無数の数のある照明は、わざわざ船に乗って見に行く人も大勢いるくらい人気があると言います(私は蓮コラ的な不気味さを覚えるのですが)。
つまりピカピカ光るものを味わうためなら、例え山奥でも過疎地でも海の上でも馳せ参じるという方は相当多いのであります。
↑弊社で時々入荷できた時だけ販売しているこういう光り物も、入ってくるなりすぐに売り切れる人気商品です。
そういえば、今から20年くらい前には「光るアンテナ」なるものが非常に人気を博しておりました。おそらく40歳を超えるくらいの年代の人には身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。
当時の私は携帯屋の雇われ店長をしておりましたが、cdmaOneやPHSでは光るアンテナが光らないという事でお客様からブチ切れられた経験を何十回かは積んだ覚えもあるほどです。ですから忘れたくても忘れられません。
人の心を掴んで離さない光るもの。そういうスマホで市場の起爆剤にするべきではと私は思います。
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まず取り急ぎ、これは絶対にピカピカさせるべきだと思っているのがキッズケータイです。
最近またシャープと京セラから新しいキッズケータイが発売されておりますが、周囲の明るさに合わせて自動的にピカピカさせるような仕組みが是非とも欲しい所です。
防犯や交通安全の為の真面目な装置としてもちろん有効ですし、キッズたちがこれを首からぶら下げてピカピカさせながら歩いて行くというのも、なかなか愉快であります。
最近は首からぶら下げるタイプのショルダー型のスマホケースがヤングの皆様に好評価を受けていると聞きますが、これもスマホの筐体がピカピカするものであれば、より良さを活かせるものです。
スマホのピカピカと発光する部分とスマホケース側の組み合わせで光り方や色をアレンジ出来るようにすれば、スマホメーカーもケースメーカーも潤う事でありましょう。
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Nothing Phoneにしてもユニハーツの2製品にしても、日本の消費者のマジョリティ側に伝わるような売り方をしていないものですから、魅力の有無ではなく、単に知られていないから売れていないというだけだと思います。
日本でiPhoneばかり売れるのはiPhone以外の製品についてあまり知られていないからという側面が強いわけでして、そこの部分の「知ってもらう工夫」が今後のカギを握ると思います。
日本のトレンドの発信地は山手線の左側(西側)だと私は考えています。
さしあたって池袋、新大久保、新宿、原宿、渋谷といったあたりの駅の近い場所でピカピカ光る、映える、そこに光るスマホを繋げる、そういうリアルな場で目で見て貰える仕組みを作っていくとともに、全国のイルミネーションイベントを積極的に支援して知名度向上に務め、そしてMNOキャリアに後から前から支援して売らせるという展開を心掛けていきたいものであります。
ソニー、Samsung、シャープあたりのメーカーなら体力的にも十分やれるのではないでしょうか。
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近頃の携帯電話市場は、とにかく毎年あまり代わり映えのしない、いかにも真面目な人が考えそうな新商品がダラダラとリリースされていくだけであります。
普通の消費者が見ても一瞬で違いを理解出来るような、まさにサプライズと言えるような商品やサービスの登場を期待したいものであります。
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