モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

新商品の売上がとても厳しいこの1年でした


 シャープの新しいAQUOSスマホがまもなく発売されますが、ひと足早く弊社で販売を始めたモックの売上は非常に厳しいものがあります。

 シャープが今年発売したスマートフォンはR10にしてもWish5にしても今回のsense10にしても、昨年発売した商品とほとんど同じ見た目で機能面の違いも微々たるものでしかありませんから、事前の期待はそれほどしておりませんでした。

 しかし、それにしても厳しいです。ここまで厳しいとは、とがっくりしております。


 新しい商品のモックをお買い求め頂けるのは主にスマホのサプライ品などを製造販売されている企業様です。商品開発にモックを使うからです。

 ですので、そのモデルがどれくらい消費者に売れるのかの期待値によって企業様のモックの購買意欲にも差が出るのですが、この様子だとほとんど期待されていないのが伝わってきます。


 シャープさんは来年に相当なテコ入れを図らないと、携帯電話のマーケットから存在感が無くなってしまう瀬戸際に追い込まれていると感じます。

 パナソニックやNECのようにこのままフェードアウトしてしまうのか、それとも復権を果たすのか。いかがなものでしょうか。



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 今年発売されたスマートフォンのモックの売上は、上期にリリースされたサムスンGalaxySシリーズが国内外から引き合いが盛んにあった以外は、Googleにせよソニーにせよモトローラにせよ、いずれも非常に厳しいものがありました。


 2024年春に発売されたPixel8aの売上を仮に100とすると、今秋発売されたPixel10シリーズ(無印/PRO/XL)は全部足しても30ほどにしかなりません。

 アメリカの関税ルール(デ・ミニミスルール)が突然変更された事でアメリカ方面からの引き合いが大きく悪影響したのもありましたが、それを踏まえても、全世界的にガッカリムードが漂っているのが伝わってきます。

 発売前の問い合わせはPixel9シリーズの時と同じか若干多い感じがありましたが、蓋を開けてみたら非常に厳しい未来が待ち受けておりました。


 ソニーは1Ⅶのリコール問題が激しく響いていますし、10Ⅶもネットメディアの記事では称賛する声が見られるものの売上面ではかなり低調であります。


 モトローラについては、なぜ彼らがここまで日本市場で頑張れるのか不思議に感じられるくらい存在感がありません。存在感の薄い中高生が同級生から注目されたくて一発ギャグを言ったりウンチクを垂れたりしてるのに誰からも相手にしてもらえずにいる、みたいな状況が今のモトローラです。
 一時期のOPPOのような中堅くらいのシェアというか存在感を取れれば良いのでしょうが、たくさんの携帯ショップでお店の雰囲気を見た限りにおいて、それも厳しそうな印象を受けております。
 
 いわずもがなで、モックは全く売れてくれません。



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 新しいモックの売上は、本物の商品がお店で売れるのかどうかとほぼ連動する傾向があります。

 アクオスsense10を購入する消費者が少なければアクオスsense10のスマホケースを製造販売するサプライ品メーカーも少なく、サプライ品が豊富なiPhoneとは全く太刀打ち出来ずにジリ貧に陥っていく筈です。
 若い方がiPhoneを選ぶ理由の1つにサプライ品が豊富に選べる点を挙げているのを見過ごしてはならないと思います。


 iPhoneに関わればサプライ品もコンテンツも売れるから市場が活気付く好循環が生まれるのとは対照的に、Androidスマホメーカーは大手も中堅もこの類の課題にいささか鈍感に過ぎるように思います。


 それはあたかも、任天堂ソニーのゲーハーに敗れたセガのようだと言わざるを得ません。


 Androidスマホのメーカー各社は、それこそGoogleが音頭を取るなどして業界全体を盛り上げるような取り組みにもう少し力を注ぐべきではないかと思うのです。

 サプライ品のメーカー様を儲けさせる仕掛けとか、コンテンツプロバイダーを儲けさせる仕掛けとか、マスメディアを儲けさせる仕掛けとか、そういったものをAndroidのグループとして力を合わせて、盛り上げていかなければならないと私は痛切に感じています。



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 新製品のモックの売上が非常に厳しかった2025年ですが、他方でオフスクリーン加工を施したスマホモックの売上が前年比で300%くらいで好調に推移している事や、海外向けにイーベイのストアを作って販売するようにした事で10~20年前のガラケーのモックが順調な売上を見せているおかげで、経営はなんとか維持できております。

 今後は在庫が枯渇している古いガラケーのモックをどうにか発掘してテコ入れを図り、経営を維持していきたいと考えております。


 今後とも宜しくお願い申し上げます。



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