モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

モトローラの製品が売れません



 先週の金曜日12/8にソフトバンクから発売されたモトローラの新しいスマートフォンのモックを入荷できましたので、早速販売を開始致しました。

 しかしながら、発売されて間もない新製品だと言うのに、全く売れません。



hodogaya-mock.ocnk.net



 一緒に販売を始めたシャオミやZTEの製品はそれなりにご購入頂けているのですが、モトローラのものだけは全くピクリとも動きません。


 この状況は6月にワイモバイルから発売された「moto g53y」の販売開始の時も同様でしたので、携帯業界におけるモトローラの立ち位置がいかがなものか非常にハッキリしてきたと私は感じております。


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 ちなみに、弊社では新しいスマホモックの値決めをする時の基準となる、メーカーごとの人気指標みたいなものを内々に設けております。

Sランク:Google
Aランク:サムスン(Sシリーズ)、ソニー、シャープ(Rシリーズ)
Bランク:サムスン(Aシリーズ)、シャープ(senseシリーズ)、オッポ、
Cランク:シャオミ、ZTE、京セラ(TORQUE以外)


 現行メーカーではおおむねこのような位置づけで価格を決定しているのですが、モトローラについてはCランク級と需要予測をして値決めをしたものの、6月の製品も12月の製品も、全く残念な結果となり、落胆しております。



 新しいスマホモックをご購入くださるのはおおむねスマホアクセサリーを製造販売されている企業様ですので、その企業様にとってモトローラのモデルというのは、あまり利益をもたらさない存在であるという事なのだろうと思います。

 まして今回の商品は折りたたみ型ですからスマホケースやガラスフィルムのようなアクセサリー類の販売に結びつきにくいという特性もあろうかと思います。


 しかしながら、長年携帯電話業界に身を置いてきた私からしてみますと、なんとも寂しい状況にあると感じてしまうのです。

 老舗ですし、世界でも有数のトップブランドでしたし、一時はオシャレなものという評価もなされていましたので、これがもう通用しないのかという寂しさを禁じえないのです。



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 最近弊社では外国為替の円安傾向を鑑み、輸出の拡大に取り組んでおります。

www.ebay.com


 そうした中で掴めてきた傾向としては、日本国内と同様のビジネスユースでGooglePixelのモックに需要があるという点と、ノキアガラケーに対するコレクター需要があるという点であります。


 携帯電話マニアは世界中におりますので外国のマニアの方は一体どういうものに興味を持って下さるのか探り探りやっているのですが、ノキアエリクソンに対する深い愛情を持つ人と出会った経験はあるものの、モトローラに対してそのような感情を発露させる人とは全く出会えません。


 中には弊社がヤフオクに出品しているノキア製品を目ざとく見つけてeBayにも出品して欲しいとリクエストしてくれるくらい熱いハートを持ったノキアファンもいるのですが、モトローラにはそういうファンがほとんどおられないようです。


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 今のモトローラスマートフォンは中国のレノボ傘下となった会社が製造販売しておりますので、かつて世界的に人気を集めたrazr(※)のモトローラとは異質なものと見做すのが妥当なのでしょうが、それにしてもモトローラブランドの失墜ぶりには色々と思う所があります。


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 そんな私は今年の夏頃からサブ機としてモトローラの安いスマートフォン「moto g31」を使用しているモトローラユーザーという側面も持ち合わせております。




 こちらが今の私のサブ機であるg31で、購入価格は2万円前後くらいだったと思いますけれども、指紋認証は画面内ではなく側面にセンサーがついているおかげで精度や反応がとても良いですし、ダゾーンやYou Tubeなどの動画アプリもきちんと流れるように動作をしてくれますので、1ヶ月に5ギガとか10ギガくらいしかパケットを消費しない一般ユーザーにとって充分過ぎるくらいだと感じております。

 ですから仮に過去のモトローラの栄光を知らない人であっても、それはそれで評価に値するメーカーなのではとも思うわけですが、今のところ日本市場では評価する向きでは無さそうであります。


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 日本では第2世代方式にGSMが採用されなかった影響でノキアモトローラエリクソンといった欧米の大御所の神通力があまり効果を発揮しない市場であるとは言えると思いますが、それはそれとして、モトローラブランディングを改善させて、日本人が好むような「中の上」くらいの立ち位置を取りに行っても良いのではと、私は今のところ考えている所であります。



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