モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

どんな人がモックを買っているのか

 

 非常に多くの反響をいただいた「モックを本物の携帯電話と思われて注文されてしまう件 」の記事の中で、私が「詐欺師が!」と罵られたエピソードをご紹介いたしました。

 

 長年接客を伴う仕事をしてきましたので、お客様から心無い言葉を浴びせられる経験は多少積んでおります。ですからある程度の言葉であればスルーできる位のメンタルに鍛えられていますが、それでも私にとって引っかかる、いわば「NGワード」とも言うべき言葉が「詐欺」です。 

 

 なぜなら、「詐欺」とはつまり犯罪だからです。犯罪者呼ばわりされても平常心を保てるほど、私は人間が出来ておりません。

 

 

 弊社がなにゆえモック販売などを始めるようになったのか、その経緯は弊社サイトの中の「保土ヶ谷モックセンターとは? 」でも触れておりますのでここでは端折りますが、モックはモックとしてそれなりにニーズがあると気付いたからこそ、このビジネスを始めたという自負が、私にはあります。

 そしてそのニーズは私の当初の想定を遥かに越え、実に様々な分野でご活用いただけるようになりました。

 

 つまり私は、色々と至らない所はありつつも、正しい仕事をしているという自信は、持っております。

 

 だからこそ「詐欺」と言われる事はかなり堪えるのですけれども、残念ながら今回の大反響の中には、私が、弊社が、詐欺スレスレの仕事をしていると言わんばかりの声が多少ありまして、何か一つ言わないと気が済まないという気持ちになっています。

 

 

 そこで私は考えました。

 

 どうして弊社が詐欺などと言われなければならないのか。弊社を詐欺スレスレと言っている方々は、どういう理由から詐欺スレスレだと言っているのか、私なりに考えました。どうしたらもう詐欺などと言われずに済むのかを考えました。

 

 そうした考えの一つの結論として、弊社で販売しているモックアップはどのような方々が購入されているのか、どういう目的で購入されているのかを、私が知っていて、なおかつお客様情報が類推されない程度で、書ける範囲でお示しする事が必要なのではないか。そう考えつきました。

 

 「なるほど、そういうニーズで利用されているのか」とわかってさえ頂ければ、訝しがる声を打ち消すことが出来る。そう思ったのです。

 

 そういった理由ですから、決してやましいビジネスをやっていないという所の一つとして簡単に目を通して頂ければ幸いです。

 

 

スマホアクセサリーの製作・販売会社様

 

 わたくしどもで商品をお買い求め下さるお客様の中で最も割合が大きいのが、スマートフォンのケースなどを製作されているメーカー様、そして販売会社様です。

 それぞれのスマートフォン毎にしっかりとサイズの合致したケースを製造するためには、スマートフォンの正確な寸法を把握する必要があります。また、実際に製造した後で、本当にしっかりと合っているのかを確かめる必要もあります。

 

 そういった時に、その都度本物のスマートフォンを買い求めていたのでは、とんでもないコストが嵩んでしまいます。

 ですが、モックアップであればコストは格段に安く済みますし、寸法や重量も本物と合わせて作られていますので、テストとして使うのにピッタリです。

 

 スマホカバーの類は、人間の着る服とある種似たような所があると私は思います。やはり他人と違うものが良いと思います。他人と同じもので「被ってしまう」と、あまり良い気はしないと思います。

 わたくしごとで恐縮ですが、今から十数年ほど前に、仕事の都合で宮崎県に住んでいたことがあるのですが、ちょうどその時期に宮崎県内で最初のユニクロがオープンし、宮崎市街にはユニクロの服を着た人ばかりになった記憶が鮮明に残っています。本当に冗談かと思うくらい、街中で老若男女の服装がユニクロで被りまくっていたのです。

 ああいう状況は、スマホカバーの世界でもやっぱり好ましくないのではないだろうかと、私は思っています。

 

 ですから、スマホカバーのようなアクセサリーのメーカー様や商品の種類は一つでも多いほうが良いと、私は思います。

 そのためにも、わたくしどものような存在が、一つでも多くのメーカー様、デザイナー様を世に送り出す一助になれればと、そのように考えている次第です。

 

 

■電機メーカー様

 

 そのものズバリですが、携帯電話・スマートフォンを製造されている会社様からのご注文もかなりの割合で頂いております。

 具体的な企業名は大切なお客様情報ですので当然明かせませんが、日本国内の企業様も海外の企業様もおられます。日本であまり馴染みがない海外メーカー様の日本支社から、という注文もたくさん頂いております。メーカー様の本体からのご注文もありますし、仕事を請け負っている外部の協力企業様からのご注文もあります。

 

 わたくしどもは基本的にはネットショップですのでお客様とお話をする機会はそれほど多くはありませんが、今までお話したことがあるお客様から伺った理由としては、デザインの参考にされる場合と、強度テスト等の技術的な目的による場合などが挙げられます。

 モックの中身は鉄板で出来たオモリが入っていますので強度テストの材料としてふさわしいのかどうか私にはわかりませんが、弊社を継続してご利用頂けておりますので、一定程度のお役目は果たせているのかなと思います。

 

 

■TV、映画、CM、舞台の小道具として

 

 最近はお芝居の小道具として携帯電話やスマートフォンが欠かせない時代となりました。しかし、1個1個本物を用意していては手間とコストがかかるという事で、弊社で販売しているモックアップを幅広くご活用頂いております。

 

 弊社では平日昼間の営業時間中に限って電話でのご相談を承っているのですが、こちらにかけてこられるお客様で1番多いのも、こういったニーズをお持ちのお客様です。

 

 元々携帯電話スマートフォンに詳しいわけでもない方々ですので、頭のなかで「こういうものが欲しい」という大まかなイメージは掴めていても、それに該当する機種がどれなのかまでピンと来ない、そういうご相談を電話でお聞きして、私がご提案させていただくのです。

 例えば10年位前の舞台設定の映画を撮るのにあたって、小道具としてふさわしい携帯電話はどういったものがあるかと訊ねられますと、あまり詳しくない方はスマートフォンを思い浮かべてしまう場合がありますが、10年前ではスマートフォンは全く普及しておりませんので、当時最も人気があったシャープの折りたたみモデルなどが自然かと思います、等とご提案させていただくわけです。

 

 最近はコスプレイヤーの方が小道具でお買い求め下さる場合も出てきまして、私も驚いています。コスプレをするアニメが10年前のものでも全く不思議でないですが、かといってそれにあった小道具で本物の携帯電話というのはなかなか手に入りづらいですから、そういった時に弊社をご活用頂ければ幸いです。

 

 

■キャリア、販売店様

 

 もちろん具体的な名前は明かせませんが、一部のキャリアから継続的にご活用頂いております。

 理由はまちまちなようですが、急ぎで必要だが社内で都合しようとすると遅くなって間に合わなくなる、や、社内の在庫が無くなり、メーカー様に頼むと金型から起こし直さなければならず、それだと300万円ほどかかってしまう、などの理由を伺いました。

 

 販売店様に関しては、これはもちろん店頭展示用です。私自身も携帯電話の販売に携わっていたのでわかりますが、モックが少ししか並んでいない状況とたくさん並んでいる状況とでは、たくさん並んでいる状況のほうがはるかに売れるのです。

 しかし、そういった状況を作ろうにも、キャリアや上位の取次店がモックを都合してくれないからと、弊社でお買い求めいただけるのです。

 

 そもそも、私がヤフオクにモック専門カテゴリーがあるのを知った理由も、まさにこれでした。自身で経営している携帯ショップで、上位の取次店から「この機種を特に売って欲しい」というリクエストのあった機種のモックが無かったので、それでヤフオクで用立てたのがそもその始まりでした。

 

 

 

 他にも色々なお客様がおられますが、いずれにしてもビジネスユーザー様が大多数にのぼります。

 

 ビジネスユーザー様が主なお客様で、その為に業務をチューニングしてしまっておりますので、時として個人のお客様にとって逆にマイナスになる部分なども多少あると思います。

 そこは、プロ向け商材として、「一般個人の人にはわからない」要素が出てきてしまうのは多少ご理解いただきたいと願っている所です。

 

 これくらい説明を重ねれば弊社が詐欺スレスレなどではない事をご理解いただけるのではと、私自身はそう期待しております。

 

 小さくて不出来な弊社ですが、これからも清く正しく頑張ってまいりますので、どうか暖かく見守って頂けますよう、お願い申し上げます。

 

 

クラウドファンディングは不成立となりました

 

 先月来ご支援のお願いを続けてきましたクラウドファンディングですが、昨日夜に受付が締め切られ、目標額には遠く及ばない金額のために不成立となってしまいました。

 

 ご支援頂いた方には全額ご返金されるとはいえ、ご期待に応えることができなかった事を大変申し訳なく感じています。

 

 

 元々弊社では自前資金でモックの輸入を行ってまいりました。2013年あたりからだいたい月に1回くらいのペースで、主に中国から、特にはイギリスやアメリカからの輸入を行ってまいりました。

 イギリスやアメリカからの輸入についてはわたくしの個人的な趣味がかなり強く出たものでしたが、中国からの輸入については実利的に、輸入して販売を開始するとすぐにお客様にご購入をいただけるものばかりを私なりに選んでまいりました。

 

 そのサイクルが昨年の秋以降に急激に崩れてしまいました。国内の携帯ショップ様からお受けしていたモックの供給が一時的に、しかしかなり大幅に減少したあおりで弊社の売上が落ち込んでしまいました。

 さらに、国内の落ち込みを補う目的でいつもより多く輸入しようとした所、今度は中国の税関で没収処分を受ける等して、弊社としてはなかなか手痛い損害を被ってしまいました。

 

 この時ばかりは率直に言って保土ヶ谷モックセンターを廃業しようかと思い悩むくらいに、とにかく悪いことばかり続きました。

 

 しかし、しばらく落ち込んでいた国内のモックの供給については何かの拍子に一気に改善されて、ほぼ元通りになりました。これによって弊社の基礎的収支が健全化されました。

 

 そこで、またかつてのように自前資金で輸入を再開する事を考えるに至ったわけですが、現在はかつてとは異なり、お客様に求められる海外スマホのバリエーションが著しく幅広いものとなりました。

 かつては全く市場争いに入ってきていなかったファーウェイやZTE、ASUSなどのスマートフォンが、格安SIMキャリア(MVNO)から次々と販売されるようになり、これらを自前資金だけで円滑に供給するのは現状では厳しいと言わざるを得ませんでした。

 

 そういった事から今回レディーフォー様のお力添えのもとでクラウドファンディングのプロジェクトを開始する運びとなりました。

 

 

 しかし、残念ながらわたくしどもの力不足で不成立となりましたので、これからは別の方法を模索しなければなりません。

 

 当面は自前資金で少しづつバリエーションを増やしていこうと考えています。時期としては、出来れば今月中に第一弾を行いたいと考えている所です。

 

 また、すぐに売り切れてしまうような人気商品の優先販売についてはかねてから希望されるお客様が多かったものですから、これは何らかの形で行っていきたいと考えています。

 現在もSO-01JSO-02JMO-01Jなどが「いつ入荷できるのか?」というお問い合わせを多数頂戴するような状況となっていますので、何らかの優待コースみたいなものを設けられればと考えています。

 

 

 とにかく今回のクラウドファンディングについてはいい勉強になりました。先程レディーフォーのご担当者様に不成立のお詫びのメールをさせて頂きましたが、わずかではあるものの、ヒラリー・クリントンさんの現在の心境に近いものがあるのではと、勝手に思っている所です。

 

 これからも保土ヶ谷モックセンターを宜しくお願い致します。

 

 

 

続々・モックを本物の携帯電話と思われて注文されてしまう件

 

 前回前々回と非常に多くの方に関心を持っていただきました。

 

 様々な角度からご意見を頂戴できることは、携帯電話業界に17年身を置いてきて客観性がほとんど失われている私にとって、大変貴重、かつ有意義な経験になりました。

 平たく言えば「普通の人はどう思うか?」を感じることは自分自身の力だけでは全く果たせなくなっている私にとって、皆様からお寄せ頂いた様々なお声は、目からウロコの連続となりましたし、「参考になる」どころではない、かけがえのない学びを与えて頂きました。

 

 つきましては、この場で改めて深くお礼申し上げたいと思います。

 

 

 また、この件に直接関係するようなブログ記事を書くことについては、この記事で一区切りとさせていただこうと思います。

 

 連日のように1万2万ものページビューをいただける今の状況は夢のようです。これが続けばそのうち「まだ東京で消耗してるの?」をリアルに実現できるのではないかと考えないでもないですが、私はそういう芸風で引っ張り続けられるほどの引き出しを持ち合わせておりませんので、そろそろ引き際を、と考えた次第です。

 

 

 さてさて、これまで皆様にお寄せいただけた様々なご提案を、まずはヤフオクで一部の出品物で試行してみましたので、まずはスクリーンショットでご覧に入れたいと思います。

 

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 まずはヤフオクからテストを始めます。

 

 自社サイトについては元々間違え購入の件数が少ない上、自社サイトに流れ込む経路がヤフオクを介している場合が多いと見られますので、ヤフオクでの間違え購入をある程度塞ぐことができれば、それがそのまま自社サイトの間違え購入防止に繋がると考えます。

 

 あいにく、私にはパソコンをフレキシブルに使い倒すスキルが致命的に欠如しています。それが自社サイトの風味に欠けた構図に現れているわけですが、そういった理由からこの修正作業も手作業で1つ1つコツコツと進めたいと考えております。

 

 

 さてさて、わたくしどもでは自社サイトやヤフオクの他に、アメリカのイーベイでも僅かではあるものの商品の販売を行っております。

 

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 日本の販売チャネルでは間違え購入が度々発生しますが、ではイーベイでは、海外の方々は間違え購入をしないのか?という点について、どなたからもお訊ねがありませんけれども、私の判断で勝手にご紹介をさせて頂きます。

 

 まず、英語圏の国の方々が間違えて購入されたり、あわや購入されそうになったりという経験は、これまで8ヶ月ほどの経験の中では起こりませんでした。

 ただし、ロシアやウクライナなどの旧ソ連圏の方々に関しては、多少ありました。途中でお気付きになってキャンセルとなる場合もありましたし、届いてから気付かれる場合もありました。

 旧ソ連圏への配送はアジアや欧米向けと比べてかなりの日時を要しますので、待ちに待った商品がモックだったと気付かれた時のショックも、多少大きかったようではあります。

 

 イーベイにもダミーフォンの専用カテゴリーがあります。イーベイにはアメリカ版やイギリス版やドイツ版などの各国ごとのページがありますが、そのどちらにもダミーフォンの専用カテゴリーがあります。

 

 

 わたくしどもでは、今後、出来るならば中国国内向けの販売を行いたいと考えています。中国の大手通販サイト「タオバオ」でもたくさんのモックが売られていますが、場合によっては弊社のほうが格段に安く供給できるものも多々ありますし、なにより、輸入代行会社様を介した注文が既にソコソコ来ておりますので、ぜひ手がけたいなと考えています。

 

 この場合、スマートフォンモックアップの事を中国語で「手机模型」と書くのですが、これで通じるならば間違え購入もされずに済むかな?と期待しております。

 

 

 最後に、なぜ弊社ではこれまで「サンプル」という言葉を使い続けてきたのかについてご説明を致したいと思います。

 

 わたしはあと4ヶ月もすると39歳になるお年頃ですが、わたしのような年齢の人間にとっての「サンプル」とは、レストランのショウウィンドウに飾られてある、食べられないご飯の印象がすごく強いと、わたし個人的には考えています。

 ですから、「サンプル=食べられないご飯」という事で、機能がない、携帯ショップの店頭にたくさん並べてある、あのサンプルのことだと感じ取っていただけるのではないかと、そう考えてサンプルと呼び続けたのです。

 

 わたしはモック屋になって7年近くになりますが、それまで10年くらいは普通の携帯ショップを経営していたり、または携帯ショップの従業員として日々お客様と接する立場にありました。

 その経験から言えば、私が携帯業界に入りたての2000年くらいの頃はモックの事を本物の携帯電話だと思っているお客様が非常に多くいらっしゃいましたが、さすがに2005年や2008年くらいになるとお客様はモックはモックとわかって下さるようになっていましたので、「世の中にはそういうものが存在する」程度の共通認識が熟成されているのかな?と、勝手にみなしてしまっていた所があったと反省をしています。

 

 このあたりは慢心と言いますか、思い上がりと言いますか、とにかく反省することしきりだと、この度の皆様からお寄せ頂いた反響の数々に目を通しながら感じてまいりました。

 

 

 世の中には完璧なものなど恐らくほとんど存在しないとは思いますが、ただ、「間違えて購入されるお客様の数が多少出るくらいなら仕方がない」的な諦めは決して持たないように、なるべくゼロに近づけられるように、これからも日々工夫を重ねていきたいと思います。

 

 ここ数日、非常に多くの皆様にご意見をお寄せ頂き、深く深く感謝を申し上げます。

 

 これから先のこのブログでは間違え購入とは違うテーマでなるべくいろんなことを書いていきますので、願わくば引き続きご愛顧賜れますよう、お願いを申し上げます。

 

 

 

 

 

 

続・モックを本物の携帯電話と思われて注文されてしまう件 (追記 2016/11/09 13:57)

 

 昨日公開させて頂いた当方の記事に対してびっくりするくらい非常に多くの反響をいただきました。まさかここまで大勢の方に関心を持っていただけるとは夢にも思わず、ただただ皆様に感謝を致したく、この場で御礼申し上げます。

 

 また、非常に多くの反響を拝見させて頂く中で、先の記事には実に多くの欠陥や説明不足が含まれている事についても深く反省いたしました。

 

 先の記事で皆様にご意見いただけるようお願いをした立場ですので、当初はその1つ1つにお返事をさせていただく考えでいたのですが、お返事をするにあたりツイッターやメールの形では新たな説明不足が出てしまう可能性が大きいと判断し、まずはこのブログの中で当方が説明不足や欠陥だと感じたあたりの補足から始めるべく、続編をアップさせていただこうと思います。

 

 

 さて、先の記事において私は、モックアップを本物と間違えて購入される方の販売ルートについて以下のように記載致しました。

 

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 割合で言いますとアマゾンが5割、ヤフオクが4割、そして弊社サイトが1割です。

 

 これらは個々に事情が異なりますので、全く同じ改善策を投下できるとは限りません。技術的な理由、販売先の規約などの様々な制約がありますので、本当に本物の携帯電話と間違われないようにするためには、それぞれに合った改善策を投下すべきです。

 ここが特に、当方が先の記事の説明不足や欠陥の最たる部分であると判断しています。

 

 ですので、この場では各チャネル毎にどのような制約があって、そしてこれまでどのような対策を講じてきたのかご説明させていただこうと思います。

 

 

■アマゾン

 

 先程も触れましたように、一番問題が生じやすかった販売先がアマゾンでした。既に利用停止に追い込まれておりますので今から対策を講じる事はできませんが、今後の糧として、主に反省の意味で書いてまいりたいと思います。

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 現在でも閲覧可能な商品ページはこのようになっています。現在販売されているのは他事業者様ですので店名は見えないようにしておりますとともに、価格設定もその事業者様によるものだとお断り申し上げます。

 

 まずもって、わかりにくいレイアウトであろうと私自身も思います。間違えて購入されたお客様から電話でよく伺った話としては、そもそも商品の説明が存在することさえ知らない、そういうお客様も多かったと記憶しています。

 

 

 弊社では2013年にアマゾンの出品者を誘致するセクションから電話勧誘を受け、そこから出品をはじめました。

 その際に、これらの商品ページの作成を全てアマゾン側で受け持ってもらい、私はその素案に横から口を挟み、価格や送料の設定と在庫数の入力をエクセルで一括処理する程度の関与で一気に1000種類くらいの商品を出品できたものですから、非常に驚いたのを記憶しています。なんでも、そういった作業を受け持つ専門の部署があるのだそうです。

 

 その「横から口を挟む」時が一番重要だったと思うわけですが、担当者の方いわく、アマゾンの規約で商品タイトルに商品名と関係のない文言を盛り込むことはNGとされているという事でありました。

 ただし、ヤフオクでの経験上、説明書きを読まずに注文される方が一定程度おられるのは予見できましたので、なんとか無理を言って、商品タイトルの冒頭に【展示用】と付け加えることだけは特別に許可してもらうことが出来ました。

 

 しかしながら、これではやはり不十分でして、本物の携帯電話と間違えて購入される方が出てしまう事態となりました。その事から、弊社ではアマゾンのテクニカルサポートに対して繰り返し商品タイトルの修正を願い出ましたが、全く認められませんでした。

 

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 ご覧の通り、商品名に注意喚起の文言を追加することは出来ませんでした

 

 また、ツイッターなどでご提案の多かった「商品写真に注意書きを入れる」についてもアマゾンの規約により、行うことが出来ません。

 実はアメリカアマゾンの規約で、商品の写真は背景を全て真っ白にし、商品の写真だけを載せるというものがありまして、これが日本のアマゾンでは運用が若干緩やかになって、わざわざ商品写真を白抜きしなくても良い、くらいにはなっているのだそうです。つまり商品写真のルールも結構厳しいのです。

 

 というわけですので、アマゾンの出品商品に関して当方で対策を講じようにも、実際には出来る手立てが殆ど何も残されていなかったというのが実情です。

 

 それにも関わらず

 

顧客満足指数の目標数値を上回る、注文不良率の記録。現在、短期間の数値は1.2%です。(目標数値1%以下)

 

  という理由でアカウントの利用が停止されてしまうのですから、今風の言い方をすると「無理ゲー」ではないか、とも思うわけです。

 

 ちなみに、アマゾンの商品カタログを管理する部署の方からこのような措置を取られたこともありました。

 

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 これが何を意味するのかと言いますと、アマゾンのカタログ管理を担当する部署の判断により、本物のエクスペリアタブレットと弊社が出品しているモックの商品カタログを同じものとみなし、カタログを統合しましたよ!という報告なのです。

 

 それによって商品カタログには

 

○○商店 50000円

△△ショップ 49800円

保土ヶ谷モックセンター 980円

 

 このように表示されますので、お客様は当然、本物のタブレットを980円で購入できる!と思われるわけです。

 

 そしてこれが本当に注文され、キャンセルされ、またしても弊社のスコアが下がる、という罰ゲームにつながっていったわけです。

 

 

 私としては、出来ることならばアマゾンでの販売は続けたかったというのが本心でした。ですから、いくら誘致された立場であったとしても、そこは「郷に入れば郷に従え」でアマゾンのルールに真摯に向き合って注意しながら運用を続けてきたのですが、これではもはや、どうあがいても続けようがないと、気持ちの糸が切れてしまったのですね。

 

 終始言い訳ばかりで大変恐縮ではございますが、この上でご意見などがございましたら、ぜひ忌憚のないお言葉を頂戴できればと考えている次第です。

 

 

ヤフオク

 

 アマゾンに続いて問題が起きやすい販売先であるヤフオクですが、こちらは出品側の自由度が比較的高いため、これまで何度となく試行錯誤してまいりました。

 

 例えば商品タイトルの変遷は以下の通りです。

 

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上記が2013年頃の商品タイトルです。

 

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 ヤマトさんのメール便が廃止されたため2015年にメール便表記をネコポス表記に変えました。

 

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 ところが、本物の携帯電話と間違えて購入される方の増加を感じ、発送方法の優位性を訴えるのを諦めて、「サンプル」の文字を追加して注意喚起の度合いを高めました。

 

 にも関わらず

 

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 こんな風に言われてしまったりもしつつ、今日に至ります。

 

 まずそもそも申し上げたい事としては、当方が出品しているのはヤフーオークションモックアップのコーナーなのだ、という点であります。

 

category.auctions.yahoo.co.jp

 

 本物の携帯電話のコーナーと混ぜて販売しているなら間違われるのも理解できるのですが、なぜモックアップのコーナーでここまで注意喚起しても間違われるのか、という不満が、少なからずあります。

 

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 お寄せ頂いたご意見の中では上記のように、もう少し違う言葉で注意を促すべきではというものも少なくありませんでした。これは当初私も同様に考えており、それで2015年から「サンプル」という言葉を商品タイトルに付け加えたわけですが、そもそもヤフオクの商品タイトルには30文字以内という制限があり、これ以上文字を増やす余裕が残されていないのが実情です。

 当方としては、出来るならば商品タイトルの文字数はもう少し別の用途に使いたいのです。発送方法であるとか、商品の正式名称を書きたいのですが、今でもそのスペースを削って注意喚起をしており、これ以上さらに注意の文言を増やすとなると、もはや何の出品物なのかさえわからなくなってしまう、そういう状況にあります。

 

 商品説明に詳しく書けば良いのでは?というご意見も多数いただきました。

 

 現在の商品説明はこのようになっています。

 

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 長いため冒頭部分だけを載せますが、「機械や電池は入っていません」と、これだけ書けばわかってもらえるだろうという熱い思いをほとばしらせています。

 

 ですが、そもそも間違えて購入される方は商品説明を全く読んでいないのです。ですから私の熱い思いも盛大に空振ってしまっているのです。

 

 

 アマゾンの項目でも挙げております商品写真に文字入れをする件については、これはぜひとも取り入れるべきご意見であると思います。ヤフオクの出品物には文字入れをされている出品者様も多数おられますので、規約に触れる可能性もまず生じないと思います。

 

 ですので、打てる手立てとしては、まずはそこになるだろうと思います。

 

 

■弊社サイト

 

 割合としては一番小さいのが弊社サイトでの間違え購入です。

 

 しかし、よくよく考えてみますと、モックアップを必要としていない、モックアップとは何かもご存じない方がどうして弊社サイトに辿り着かれたのだろう?という疑問にぶつかります。

 中古携帯電話をお探しならネット検索で弊社サイトが出てくる可能性はまず無いと思います。

 

 そこで、電話で「間違えて購入した!」とお申し出になられたお客様については、必ず「どうして弊社サイトに辿り着かれたのですか?」と聞くようにしています。

 これは購入前の相談でお電話を下さった方にも同様にお訊ねをするようにしているのですが、結論から言えば、どうやって辿り着かれたのか思い出せないか、もしくはヤフオクの商品説明を経由されているかの2パターンに絞られます。

 

 つまり、ヤフオクを経由された方については、ヤフオクの時点で封鎖できていればそもそもこの問題を生じさせずに済むわけです。

 しかしながらもっとよくわからないのが、ヤフオクの商品説明には弊社がモックアップ屋である事や、モックアップとはおもりが入っているだけのダミーである事も書いているわけでして、それらを全部読み飛ばされて電話番号やURLだけをめがけて飛んでこられたという事になる、という所にこの問題の難しさが込められていると、私は考えています。

 

 なお、弊社サイトで商品をご注文頂く際、お届先情報を入力する前の段階でこのような画面を表示させています。

 

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 初めてご注文くださる方には、一応赤文字で「本物の携帯電話スマートフォンではございません」と注意喚起させて頂いています。

 

 さらにお届先情報を入力する画面ではこういう事もしています。

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 弊社では18禁商品の取扱をしておりませんが、未成年者には未成年者なりの危険もありますので、弊社の判断として未成年者の方のご注文をお断り申し上げているのです。

 

 

 ちなみに、弊社の店頭ではこのような事をやっています。

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 近くに保育園もありますのでお子様のオモチャにしていただければいいなと思ってやっているのですが、実はこれを見て、本物の携帯電話が10円で買えると色めきだって来店される大人の方が週に数名おられるのです。

 

 そこで私は、その都度「オ・モ・チ・ャって書いてあるのが読めませんか?」と、塩対応的にお答えしているのですが、結構食い下がられます。どうにかして使えないか?とか、ドコモショップに持っていけばどうにかなるでしょ?とか、私に食い下がられてもどうにもなる筈がないのですけど、そういうやり取りを週に数回やっているのです。

 

 それも、お年寄りの方にそう仰られるならまだ理解できるのですが、だいたい多いのが、見た感じ50~60歳台くらいの、まだまだ現役とお呼びしても差し支えないくらいの年代の方ばかりです。

 

 このやり取りから受ける印象と、弊社サイトに電話をしてこられるそういった方々から受ける印象とが非常に似たように思われますので、そう簡単な話でも無いのではないかと、そのように判断しております。

 

 

 今回の記事については前回の記事で私が説明不足と感じた点を深く掘り下げたり、過去のいきさつなどをご紹介する目的で、だいぶ長々となりましたが、書かせていただきました。

 

 

 繰り返しとはなりますが、この度はわたくしの拙い文章をお読み頂き、さらに非常に多くのご意見をお寄せいただけましたことを心より感謝申し上げます。

 

 私は携帯電話が大好きで、日本の携帯電話をひとつの文化と考え、少しは文化の発展に貢献したいと考えてこの会社を運営しています。そのためには皆様のお力添えがなにより不可欠と心得ておりますので、お叱りの声なども含め、今後とも忌憚のないご意見を頂戴頂けますよう、重ねてお願い申し上げます。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

モックを本物の携帯電話と思われて注文されてしまう件

 

 わたくしどもが携帯・スマホモックアップを販売するようになってから6年以上が経ちましたが、この間ずっと頭を悩まされ続けてきたのが、モックアップなのに本物の携帯電話だと勘違いされ、そして注文されてしまう問題についてです。

 

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 上の画像が弊社サイトで実際に間違えて購入されたお客様からのお問い合わせで、下の画像がヤフオクで間違えて入札された方からの入札削除を依頼された場面になります。

 

 後者のように実際に売買が成立する前の段階で気付いて頂ければ良いのですが、残念ながら、1ヶ月あたりで換算すると弊社サイトで1件程度、ヤフオクで3件程度、アマゾンでも5件程度間違えて注文される方が出ています。

 

 この数字はあくまで表面化した注文だけをカウントしているものですから、もしかするとお申し出のない方による分が隠れていて、もう少し増えるかもしれません。

 

 弊社としてはモックを所望されていない方にまでお売りする考えは全くありませんから、なるべくそうならないよう幾重にも渡って工夫してきたつもりですが、対策を打って少し減ったかな?と効果を感じ始めても、また少しづつ件数が増えていってしまいます。感覚的にはイタチごっこのような状況です。

 

 

 そして、この「本物の携帯電話と間違えて購入される」事が原因で、とうとう弊社のアマゾンの出品アカウントが利用停止に追い込まれる事態にまで発展してしまいました。

 

 本物の携帯電話と間違えて購入された方からの返品リクエストが毎月コンスタントに出ることで弊社の注文不良率が規定値をオーバーし続け、それが原因でアカウント停止になってしまったのです。

 お客様都合による返品が弊社の成績としてカウントされる仕組みもなかなか不条理だと思いますが、弊社にとってアマゾン経由の売上は全体の5~8%程度に過ぎませんので、あまりそこに固執する必要もないかなと、半ば諦めの境地に達している現状です。

 

 というわけでございまして、アマゾン経由でご愛顧下さったお客様に対しては大変心苦しい限りですが、今後はアマゾン経由での販売ができなくなりましたことをここにご報告申し上げます。

 

 

 アマゾンの件はともかく、やはりなるべくなら本物の携帯電話と間違えて購入されるお客様をゼロ、もしくはゼロに近づけたいという考えは引き続き持ち続けています。

 

 ただし、これまで強化していた文字表記による注意喚起はいよいよ限界に近づいているという、行き詰まり感を感じ始めてもいます。

 ヤフオクの文字数制限いっぱいの商品タイトルに「モック」「サンプル」と文字を入れてもなお本物の携帯電話だと間違われたら、ではどうすればモックだとわかって貰えるのだろうと、打ちひしがれているのです。

 

 発売から1年かそこらしか経過していない比較的新しいスマートフォンを3台セットで380円や480円で購入出来る筈がないじゃないか!と私自身は思っているのですけれども、そういう疑問も持って頂けません。

 

 まして、そうやって購入された方から電話で「詐欺師が!」と罵られたりもするわけでして、これはなかなか、普通の感性の持ち主には続けられない職業ではなかろうかとも感じています。

 

 

 もっとも、どんな職業にも何かしらの悩み事はつきものでしょう。何も弊社だけが特別不幸な身の上にあるわけではありませんし、それはそれで引き続き重要課題として位置づけつつも、あんまり深く考え過ぎないようにしようと、ホドホドをキープしたいと思います。

 

 なにかご意見や良いアイデアなどがございましたら、コメントでもツイッターでも弊社サイトお問い合わせフォームでも、どちらでも構いませんのでお気軽にお寄せいただけますと幸いに存じます。

 

 

閉店してしまう携帯ショップが増えているようです

 

 わたくしどもで販売させていただいている携帯電話・スマートフォンモックアップのほとんどは関東甲信地方の携帯ショップから供給を受けています。お付き合いさせて頂いている携帯ショップは100軒前後にのぼります。

 

 そういった関係上、日頃から多くの携帯ショップ様の近況を知る立場にあるわけですが、昨秋から今年にかけて閉店してしまう携帯ショップの数が増えてきている印象があります。

 

 それも、例年であれば閉店の時期として避けられる傾向が強かった秋冬や春商戦のような比較的売れる時期でさえも、閉店の判断をされる所が出てきています。弊社とお取引させていただいていた携帯ショップの中でも、先月いっぱいという所が何軒もあります。

 

 また、これまでの傾向としては、家電量販店と商圏がかぶってしまう大都市中心部の閉店が多かったのですが、最近では特に目立った家電量販店が無い郊外型の携帯ショップでも閉店に追い込まれるケースが相次いでいます。

 

 わたくしどもとしましては、単純にモックを供給してくださる携帯ショップが減ってしまうという危機感もありますが、それ以上に、これまで携帯電話業界で尽力してこられた方々が全く違う分野に行かざるを得なくなる状況や、市場そのものが縮小してしまう状況など、様々な理由により、大変心苦しく思っている所です。

 

 では、もうこのまま閉店する携帯ショップが相次ぐ状況には打つ手が残されていないのでしょうか。

 

 最近では大手キャリアの販売代理店業と並行して、iPhoneの修理を行う携帯ショップや、MVNO、いわゆる格安スマホの販売代理店業を行う携帯ショップも出てきているようです。ただ、まだまだ売上の中核になるほどの数字には結びついていないように見受けられます。

 

 ある程度内情を知る立場としては、大手キャリアの販売代理店業は売れさえすれば比較的利幅が大きく取れるため、どうしてもそこだけに目を奪われ過ぎてしまった感が否めません。それと比べればMVNOの販売手数料は非常に低額ですから、大手キャリアの売上と肩を並べるのは難しいはずです。

 

 

 この業界ではかれこれ15年くらいに渡って「いずれ家電量販とキャリアショップに集約される」と言われながらも、なんだかんだこれまで続けてこられた経緯があります。

 ですから、いま苦しい中でも踏ん張って続けておられる携帯ショップの皆様方に、続けてきてよかったと思えるような瞬間が再び訪れるであろうと、私はそのように考え、期待しております。

 

 携帯電話の利用者数そのものは今でも微増傾向ですから、携帯ショップの役割もまだまだ残されている筈なのですよね。だからこそ、携帯ショップの特性にあった、中核たりうる新たな商材が出現する事を願って止みません。

 

 

 

クラウドファンディングのご支援をお願いしています

 

 大手クラウドファンディング会社のレディフォー株式会社にて、弊社のプロジェクトを行っています。

 

 テーマは海外スマホのモックを輸入するための仕入れ資金をご支援頂きたい、というものです。

 

readyfor.jp

 

 弊社では元々3年前から少しづつ海外スマホの輸入を行ってまいりましたが、昨秋に中国の税関当局に「本物のスマホを違法に輸出しようとしている」という理由で没収されたのを皮切りに、3度に渡って輸入商品が没収される憂き目に遭いました(※)

 また、時期を前後して、しばらく国内モックの仕入れが順調さを欠いた事を原因とする売上低迷も重なり、もはや自前で海外モックを輸入する経営的な余力を失ってしまいました。

 

※ 没収された原因は3度ともそれぞれ異なりますが、その都度徹底的に原因究明を行い、それらはクリアできるものと自負しております。具体的には、中国から日本に送り込む為の中継をしっかりとした会社に委託し、なおかつ、仕入れ対象商品の商標権の問題を事前に詳細確認した上で輸入へと向かうスキームを構築致しました。

 

 

               ■

 

 さて、ここだけ書くと、まるで経営不振で倒産も間近というような雰囲気さえも漂ってくる所ですが、幸い国内モックの仕入れ状況が改善し、とりあえず倒産する心配は無さそうだぞ、という所まで経営状態を回復させることが出来ました。

 

 そこで、またかつてのように、いやそれ以上に海外スマホの輸入を行って、お客様のニーズにお応えできるようにしたいと考えるに至ったのです。

 

 

 商品の仕入れ資金ですから、普通は自社資金で賄うのが当然です。ですが、現時点ではそこまでの金銭的余力はストックされておりませんので、「ストックされるまで待つ」か、それとも「何らかの形で資金調達を図り」、要するに近道を通るか、という事を考えてみたのです。

 

 さすがに「今にも潰れそうだ!」という危機的状況の中でクラウドファンディングの支援をお願いするのはあまりに無責任ですから、そういう状況から脱することが出来た今、ようやく一歩前に進む決断をしたのです。

 

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 クラウドファンディングですので、ご支援が目標額に達しない場合は、既にご支援頂いた方へは全額返金が行われます。目標額が41万円で、もしも実際に集まった支援が35万円だったならば、その35万円は全て支援者様のもとに返され、クラウドファンディングのプロジェクトは不成立となります。

 

 もしそうなった場合は、まずは自前資金をストックできるまで待つか、それとも別の資金調達方法を取り入れるか、改めて考えることになります。

 

 もしもどこかで融資を受けるとしても、いくら低金利マイナス金利のご時世といっても弊社のような得体の知れないビジネスは銀行から相手にしてもらえません。

 元々お付き合いの有る銀行さんもいますが、モック屋に業態転換してから急にシビアになり、今でも本当に経営が成り立っているのか、売上の振込記録を持ってしても半信半疑の目で見られているという有様ですから、まず相手にしてもらえないだろうと思います。

 

 ましてや、非銀行系の金融機関については、そこまで危ない橋を渡るくらいなら、借りずに自前で地道にコツコツ続けたほうが良いと考えています。

 

 

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 クラウドファンディングの現在の状況は、ご支援者様1件で5000円となっています。レディフォーのご担当者様からは「開始から1週間で20%は集められないと・・・」と大変心配をいただいております。

 このへんについては、それが現在の弊社に対するリアルな評価であり、真正面から受け止めざるを得ません。レディフォーさんのような最大手の会社で取り組んでいただいても目標に遠く及ばないとなれば、これはもう弊社の力不足以外に理由はありません。

 

 失敗したら、不成立に終わったらその後どうするのかは、これは現実的な落とし所としてしっかりと考えておくのと合わせて、そうは言ってもなんとか目標額に達し、皆様に「支援して良かった」と120%ご満足いただけるよう、じっくり考え、精一杯頑張っていきたいと思います。

 

 つきましては、ぜひとも弊社にお力をお貸しいただけますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

 

保土ヶ谷モックセンター