モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

LGさんの変態端末作りに敬意を表して

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 私はチャレンジャーが大好きです。


 私自身、仕事でも日常生活においても無謀な挑戦をし続けております。


 ですから、無謀な挑戦を続ける勇猛果敢なチャレンジャーにシンパシーを覚えずにはいられません。



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 携帯業界における勇猛果敢なチャレンジャーといえば、韓国のLGさんを置いて他におりません。


 LGさんが日本国内向けに携帯電話を供給するようになったのはおそらく2006年からですが、その頃から、売れても売れなくても構わず、無謀な挑戦を続けておられるからです。


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NTTドコモ L705iX モックアップ 3色セット - モックセンター


 まずご紹介申し上げたいのが、2008年に発売したL705iXであります。


 昭和後期のキッズのハートを鷲掴みにした超合金ロボ風の筐体で、ソニー風のジョグダイヤルが備わっております。

 形状的には当時の日本国内ではあまり見かけない小型のスライド型端末でして、ジョグダイヤルの両脇にもボタンがあり、操作方法も特殊なものがありました。


 特に売れたという話は聞きませんが、まだそれほど地位を築く前からこういった挑戦的な端末をリリースする豪胆さ、スケール感を評価せずにはいられません。




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NTTドコモ L-04B CONRAN モックアップ 5色セット - モックセンター


 お次にご紹介申し上げるのが2010年に発売したL-04Bであります。


 写真では少々わかりにくいのですが、この端末はただのストレート型端末ではなく、少し曲がっているのであります。


 固定電話の受話器はスピーカー側とマイク側が突起して顔を近づけやすくなっておりますが、この端末もそれぞれ耳と口に近づけやすいように少し曲げているのだと思われます。


 この端末も特に売れたという話は聞きませんが、モックの方は結構売れてくれましたので、私の心に残っているのであります。



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NTTドコモ L-03C モックアップ 2色セット 【クリックポスト非対応商品】 - モックセンター



 特筆すべき変態端末が2011年に発売されたL-03Cであります。

 見ての通り、デジカメそのものであります。デジカメと同じように光学ズームが備わっており、ボタンを押せばレンズが出たり入ったりします。フラッシュライトも本格的なキセノンフラッシュが備わっており、暗い場所での写真撮影を支えます。


 当時はまだそこまでスマホの普及が盛んではありませんでしたのでガラケーとしての機能しかありませんが、徹底した突き抜けっぷりが携帯電話の歴史に深く刻み込まれるべきであります。



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www.lg.com


 2014年の末に発売された世界初のFireFox OSを搭載したスマートフォンLGL25も金字塔的な変態端末でありましょう。

 モックが製造されなかったので詳細はメーカーサイトをご参照頂くしか有りませんが、ただでさえFireFoxのOSを採用しているという珍しさに加え、十数年前に日本の東芝が採用して以来誰も真似なかったスケルトンの筐体を採用したという、二段構えの変態端末なのであります。

 ここまで突き抜けた変態端末、世界中のどのメーカーも真似の出来ない大胆さと言えるのではないでしょうか。


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au LGV32 isai vivd モックアップ レザー 2色セット - モックセンター


 スマートフォンではau向けに2015年に発売されたLGV32のレザーバージョンが挙げられましょう。

 これの半年前に発売されたLGV32のリアカバーをレザー仕様に変えただけといってしまえばそれまでですが、没個性化が進みつつあった当時のスマートフォンのムーブメントに一石を投じたと言えるのではないでしょうか。



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ソフトバンク 901LG LG G8X ThinQ モックアップ - モックセンター



 そして最後にご紹介するのが2019年、昨年末に発売された901LGであります。


 折りたたみ式で2画面を使うスマートフォンNECが2013年に発売したN-04Eや中国のZTEが日本のNTTドコモと共同開発したZ-01Kの例がありますが、この901LGは専用のスマホケースに本体とサブディスプレイを別々に収めただけという、コロンブスの卵的な発想で作られた変態端末であります。

 だいたいこういった特殊な端末は値段が高額になりがちですが、このモデルは構造的に特に高価な部品類が使われていない為、高機能でありながら同クラスの製品と比べて比較的安価に抑えられ、有識者の間では評判が高かったのも特徴的であります。


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 今年も様々なスマートフォン、携帯電話が発売されましたが、ハード面や見た目という点において、5Gという新しいインフラに対応した端末が次々出てきたという以外、さほど顕著な変化が起きておらず、退屈さが否めないと、私は感じております。


 2019年に強化された端末値引きの規制によってモノの売れ行きは以前にも増して悪化している状況で、どうか一般大衆の耳目を集めるようなエポックメイキングな端末が出てきてくれないものかと期待しているのですが、そこで大エースであるLGさんに、もっともっと期待してしまうのであります。


 LGエレクトロニクスさんにおかれましてはますますのご健勝をお祈りするとともに、他のメーカーさんもLGさんに負けない変態端末作りに精を出し、業界の盛り上げに一役買ってくれますよう、お願いする次第であります。






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