この機種が何者なのかわからずに、少し困っています。
ドコモが1994年から1995年あたりにかけて発売した富士通製の端末ではないかと見て調べているのですが、どうも核心に辿り着けません。
ムーバFⅡより少し古そうな形状のように思えるものの、FⅡの先代モデルはフリップタイプではないようで、ではもう少し新しいのかと言えば、その後継モデルのムーバFⅢとは明らかに形状が異なります。
インターネットで様々な検索ワードで調べてみても、全く引っかかりません。
こういう時に大変お世話になっていたドコモCS東北さんのホームページにあった端末ラインナップのページは気付いたら無くなっていて、最後の砦が無くなって一体どうしたら良いのかと、呆然と立ち尽くす思いがしております。
世の中にインターネットが普及して以降の1997年くらいのモデルであれば多少検索すれば比較的容易に情報に辿り着けるのですが、それよりも前のモデルとなると途端にハードルが高くなります。
それだけにドコモCS東北さんのホームページに載せてあった端末ラインナップのページが廃止されてしまったのが痛恨の極みであります。
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その点においてauが数年前に始めたケータイ図鑑は非常に画期的であります。初めてこれが展開されたのを見た時は、まさに感涙にむせぶといった心境でありました。
auブランドはもちろん、日本移動通信とDDIセルラーグループが別々にリリースしていた頃のものや、今はなきツーカーセルラー(ツーカーホン)までカバーしている懐の広さが、非常に素晴らしいのであります。
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デジタルホン(デジタルツーカー)→Jフォン→ボーダフォン→ソフトバンクと、ブランド名や運営主体に紆余曲折が多かったこの系統の端末について調べるのは本当に大変です。
それこそ、1990年代中頃に少しだけ流行した、ブログの原型のような個人サイトで運営主の方が自己紹介の一環として書いている使用携帯遍歴みたいなものを参考にしたり、ヤフオクの過去の落札履歴がアーカイブのように残っているのを参考にしたり、少ない証拠を頼りに犯人探しをする刑事ドラマのように時間をかけて、少しづつ情報を集めています。
更に厳しいのがアステルです。
そもそも皆さんアステルを知っているでしょうか?
アステルとはPHSを展開していたキャリアで、NTTパーソナル、DDIポケット、そしてアステルの3社があったわけですが、その3つとも現存しません。よっぽどイニシエの携帯オタクくらいでないとピンと来ない名前で、そのせいかインターネット上を探しても情報になかなか行き当たりません。
我ながら、よくここまで調べたものだと感心してしまうほどです。
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私はこの会社でモックアップを販売する事で生計を立てているわけですが、その一方で、こうして昔の携帯電話の情報を少しでも整理して後世に残したいという思いを持って、誰にも求められていませんけれども、使命感を持って過ごしています。
弊社でまだまだ集めきれていない情報やモックアップもありますので、そこをひとつの私のテーマとして、今後も頑張ってまいりたいと考えております。
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