写真の右側がauのSOG07で、左がソフトバンクのA202SOモックアップでございます。
どちらもソニーがXperia10Ⅳとして売り出している製品ですが、auが売り出しているものにはごく小さく「SOG07」と型番のプリントがあるのに対して、ソフトバンク版には一切の型番表記がありません。
ですので見分ける要素としては型番表記の有無か、ディスプレイ部に描かれている絵の中にあるキャリア関係のロゴしか無いのですが、au版のディスプレイ部にはキャリア関係のロゴなどが一切描かれていない為、本当にこの型番表記を見落としてはいけないという危機感を持って取り扱わなければなりません。
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さて、私はもうあと3ヶ月もすると45歳になろうかという、紛れもない中年であります。
同い年の星として輝かしい存在だと思っていたプロ野球選手の福留孝介さんもとうとう今年限りで引退し、同い年のプロ野球選手が1人も居なくなってしまいました。
かつて門田博光さんという大打者が言っていたのですが、身体は徹底的に鍛えて維持できても視力だけは衰えを防げず、バッターとしてピッチャーの投げるボールに追いつけなくなるのだそうです。
43歳の年に広い福岡ドームを本拠地として18本もホームランを打った人の言う事を、44歳になった今の私はしみじみと実感しております。
視力が衰えているのです。
これが世にいう老眼かと、まさに我が事として噛み締めているのです。
その老眼を噛み締めている私が、毎日このごく小さな型番表記を見逃してはなるまいと必死に目を見開いていて働いている姿を他人事のように考えてみると、ただの哀れなおじさんだという風にしか思えない自分がいます。
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携帯電話業界は昔から高齢者に冷淡な世界でありました。
ただ文字表記を微妙に大きくしただけの携帯電話をシニア向けだの使いやすいだのと誇大広告しまくっていた(※1)記憶もありますし
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hodogaya-mock.ocnk.net
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高齢者が携帯電話を使い続けるために欠かせない筈のキャリアショップもリストラの嵐、店舗削減のラッシュであります。
私がこのブログで執拗にガラケー(ガラホ)に前向きな意見を発し続けるのも、特に高齢者の為にガラケーが必要なのだと言い続けなければいけないような業界の空気が未だに強いからであります。
私もとうとうそちら側の利害を直接体感するようになって、より一層その思いを強くしてまいりました。
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携帯電話業界で働く人々は、世の中の平均年齢と比べると相当若いように思えます。
とりわけ販売側で働く人々の若さは顕著で、日々色んな携帯屋さんと接しますが、同年代はほとんど見ません。
弊社が14年前に創業した時にとてもお世話になった某社の方たちからは今でもとても良くして頂いているのですが、その担当の社員さんくらいしか同年代で思いつく人がいません。
「若い人ばかりの職場」というのは求人広告ではよく見るフレーズですが、それは客側からすれば練度の低いスタッフばかりで構成された店であるとも言えるわけでして、あまり良い状況ではないと私は思います。
しかしながら、給料が非常に低く抑えられてしまっているから世帯を支えている人の働く場所にはなりにくく、au型番のような老眼キラーまで配置される状況とあっては、熟練の販売員やら相談員など望むべくもありません。
こういった所からも、日本の携帯電話業界の薄っぺらさを痛感せずにはいられない、などと言うのは大袈裟でしょうか。
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