モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

若い方々が電話を苦手としているという話

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 ここ何年か、春の新入社員の皆様方が新しい勤め先で電話対応をするのを苦手としている、といったネットニュースが恒例のように流れてまいります。


blogos.com


 私の世代のように、固定電話しか無い時代を過ごした経験があれば固定電話で友達の家に電話をかけて先方の親御さんに電話越しにご挨拶する経験などを積んでいるわけですが、最近の若い方々は小さな頃から携帯電話が当たり前の時代を過ごしておられますので、その点の違いについて、なるほどなと感じております。

 ただ、就活をする時に企業に電話をかけたり電話を受けたりする経験も少なくないでしょうし、学生時代にアルバイト先で電話の受け答えをする経験を持つ人もいると思いますので、電話対応が苦手で出社したくなくなるというのは、いささか過剰反応という感じも致します。
 また、先程も書きましたが、この「電話対応が苦手」ニュースはここ数年の恒例行事ですので、入学試験における過去問に取り組むイメージで、入社する前に電話応対のトレーニングを積んでおけば良いのではないか?という事も考えます。
 先人たちの苦労を学び、活かさない手はないと私は思います。


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www.j-cast.com


 3年近く前の記事ですが、そもそも電話をかける事が迷惑だという意見も、ここ数年見られるようになったものです。

 私も、わからないでもないという風に感じています。Jキャストさんの記事にもありますが、電話は双方の時間を同じタイミングで占有する作業ですので、効率面ではメールなどのほうが勝っていると私は思います。
 特に弊社はネットショップですので、お問合わせもご注文も全てホームページ上からお願いしようと当初考えておりました。

 それでしばらくお問合わせ電話番号の表示も行わない時期があったのですが、どうしても電話で問い合わせたいというお客様がネットで弊社の事をお調べになって、別の事業で利用している電話番号にお電話をしてこられる事が増えるようになりまして、この対応はニーズにマッチしていないと気付かされました。


 その為、現在ではお問合わせ対応専用の固定電話を引きまして、ホームページのなるべく目立つ場所に電話番号を表示するようにいたしました。


 そうやってお電話でご相談をお受けするようになって数年が経った上での感想ですが、お電話をかけてこられるのは、あくまで声の印象に過ぎませんが、かなりの割合で若い方々であります。性別は男女問わずですが、とにかく若い方が多いのです。
 例えばテレビやCMの制作会社で小道具を担当している方の中で若手のスタッフさんが弊社に電話をかけてこられる場合などもありますので、「若いから電話をかけてくる」というよりは、「モック調達担当者が若い人ばかりだから」という構造的な理由で弊社にお電話をしてこられる若い方の比率が高まっているのだろうと思いますが、いずれにせよ、世の中の若い人が、皆が皆電話を嫌っているわけでも無さそうだと、そんな感じで受け止めております。



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 新社会人の皆様や、これから就活を行う学生さんも多数おられると思いますが、我が国の現状は、まず何と言ってもコミュニケーション能力が問われているという事です。面と向かって会話をするにしても電話で会話をするにしても、その能力が新社会人の全てと言っても過言ではありません。

 であるからして、「苦手」とか「嫌い」で済ませては絶対になりません。高学歴でコミュニケーション能力が低いのと、低学歴でコミュニケーション能力が高いのとでは、後者のほうが有利に事が運ぶのが我が国の現状です。ですから、英語やプログラミングを覚えるよりも前にするべきなのがコミュニケーション能力を磨く事であり、とりわけ年の離れた方々と円滑に意思疎通する能力を重視するべきだと、私は提唱します。

 ではどうしたらそのような能力が身につくのかと言いますと、手っ取り早いのは選挙のボランティアをやる事でしょうか。政治家、候補者の方々が支援者の方々と接する際の言葉遣いを見よう見まねで覚えれば、それがかなり役立ちます。どの政治家が良いとか、どの政党が良いとかまでここで言及するとマズイので避けますが、一つの学習法としては、お金もかかりませんのでオススメできます。東京都在住の方であれば都議選も近いので、ぜひトライしてみて下さい。


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 電話をかけたり受けたりするのも、スマートフォンで新しいアプリを使うのも、結局は「慣れ」であります。慣れてしまえば、あとはそれほど重大な問題にはなりません。

 
 これからの時代を生きる若い方々が大人社会の変な重圧に負けないよう、陰ながら応援させて頂きたいと思います。




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