モックセンター のブログ

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「命を守る行動」を考えてみませんか

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 地震や大雨などの自然災害が起こると、テレビのアナウンサーさん達が一斉に「命を守る行動を取って下さい」と呼びかけて下さいます。


 それはアナウンサーさん自身の命ではなく、もちろん私達視聴者一人ひとりの命を守るための呼びかけです。


 ですから、それは自分事なのだ。誰のためでもなく自分の為なのだと受け止めて、行動を取らないとなりません。



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 新型コロナウイルスの感染拡大がいよいよ大規模化し、東京をはじめとした都市部では毎週のように外出自粛要請が出されるようになりました。


 これも形式上は「お願い」ですが、そのお願いは都知事や市区町村長の利害の為でもなんでもなく、私達自身の命や健康を守るための呼びかけです。

 ただ法律上強制出来ないから「要請」と称しているだけで、「強制じゃ無いんでしょ?」と、あたかも他人事として捉えてはいけないものだと、私は考えています。


 つまりそれは自然災害が起きた時に呼びかけられる「命を守る行動」と意味する所は同じなのでは無いか、とも考えています。


 例えば事業を営んでおられる方が、休業補償が得られないから、経営が厳しいからといって要請に応じずに営業を続ける事例もあるようですが、金銭的な問題は確かに重要だけれども、しかし今はお金よりも命を優先させる時なのではないか、と私は考えています。


 私は持病持ちで、いわゆる重症化するリスクが高いカテゴリーに属しているから尚更ピリピリしているのもありますが、命を落としたり、肺に重大なダメージを負って終生苦しみ続ける事を、もっとリアリティを持って恐れるべきではないかと、そのようにお訴えしたいと存じます。



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 大変残念な事に、志村けんさんが新型コロナウイルスによってお亡くなりになりました。

 著名な方がお亡くなりになると「世代を超えて親しまれた」と故人を称える枕詞を読み上げられる事がよくありますが、志村さんはお世辞でも社交辞令でもなく、本当に世代を超えて親しまれた大スターでありましたので、その衝撃の大きさは、とてつもないものがありました。

 私はその一報を事務所のテレビで知りましたが、本当にびっくりして座っていたオフィスチェアから床に転がり落ちてしまいました。それでも全く痛みを感じず、本当に死んでしまったのかと、ただただ茫然自失とするしかありませんでした。


 それから数日を経た今、改めて思うのは、もしかしたら志村けんさんに新型コロナウイルスを移してしまった当事者は、その事に気付いて深い自責の念に追い詰められてはいないか、という心配です。


 志村さんほどの大スターが満員電車や人混みの中で見ず知らずの人からウイルスを移されたりする可能性は考えにくく、逆に、感染が疑われる時期にお仕事や友好関係などがあって志村さんと接した、いわゆる濃厚接触者の皆さんそれぞれが「自分は志村さんの濃厚接触者である」という自覚を持たれている事だろうと思います。

 
 そしてその濃厚接触者の中で新型コロナウイルスの感染者が必ず1人はいるはずで、その1人が自分の感染に気付いたならば、「自分が志村さんに移してしまったのだ」とも感じるはずで、そこからの重い重い自責の念は、とても過酷なものであるに違いありません。

 志村さんに新型コロナウイルスを移してしまったのは誰なのかと人探しをするのはもってのほかで絶対に慎まなければなりませんが、身近な方々には、当事者がくれぐれも思い詰めたりしないよう丁寧なケアをしてもらいたいと、そんな事を考えてみたりもしました。


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 志村さん亡き後、著名な方々の中にも新型コロナウイルスに感染してしまった方が次から次へと出てきてしまい、収拾がつかなくなっています。


 著名な方でこのペースですから、私の身の回りをはじめとした市井の人々の中でも、音を立てずに静かにひたひたと魔の手が忍び寄っているのは想像に難くありません。


 そして、だからこそここは自分事なのだと気を引き締めて、ありとあらゆる自衛策を講じなければなりませんし、自分はもとより、身の回りにいる大切な人々に累を及ぼす事の無いよう、注意しなければなりません。



 私はまだ42歳ですが、同世代で既にあの世に渡ってしまった人物が何人もおります。

 そして、先立たれて悲嘆に暮れるご遺族の悲しみも、その分だけ目の当たりにしてきました。


 死んだり、死なせてしまってから気付くのでは、あまりに遅すぎます。


 そういう事にならないよう、ぜひ命を守る行動をお訴えしたいと思います。


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