モックセンター のブログ

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酷暑と戦う武器を持とう

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 こちら甲府盆地は最高気温が35度を超す日々が連日のように続いております。

 梅雨が開けてから最高気温が35度を下回った日は1日か2日あったかどうか?というくらい、エブリデー猛暑日です。


 コンクリートに舗装された地面が夜も暖かく保温してくれる都会と違って、田舎の地面は土ですから、土が熱を吸収してくれ、そのおかげで夜はしっかり25度前後くらいまで気温が下がってくれます。それだけは本当に心の救いとなります。


 山梨は良いぞおじさんとして、山梨は夜になると涼しいから良いぞと、軽くアピールしておきたい所存です。



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 毎日最高気温を叩き出すような真っ昼間に、私は畑に出向いて、鬱蒼と雑草が生い茂る耕作放棄地の草刈りにいそしんでおります。

 火曜日から日曜日まで6日連続で、1日あたり2時間から4時間くらい23ccのエンジンのついた草刈り機を担いで、1000平方メートルくらいあるエリアの草刈りを端から端まで完了させました。


 この耕作放棄地はすぐ隣に県立高校があって、通学する高校生たちが原付バイクや自転車で全力で駆け抜けていく農道に面しています。

 この農道の主な利用者はその高校生たちと、そして平均年齢は見た感じ80歳くらいの元気な高齢者の皆様方が運転する自動車でありまして、その農道が高さ3メートルの雑草によって完全に左右の視界を塞がれている状態で市道とのT字路に接続しているという、想像しうる限り、日本でも有数の危険な道路に違いない、そういった場所であります。

 ヒヤリハットの巣窟、であります。


 ですから私は、このままではいけないと思い、その畑の地主さんに自分から草刈りをすると申し出て、数ヶ月おきに草刈りをしているのです。

 刈り取った草は堆肥の原料として使用できますから私にも頑張る理由になりますし、こつこつ頑張っています。


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 さて、さすがにこの酷暑ですから、周辺の農家さんは、昼間はほぼ誰も畑には出ておりません。この時期は涼しい早朝のうちに畑仕事をするのが普通なのだそうです。


 しかし私はモックセンターの仕事もありますし、生活リズムを変えるのを苦手としているのもあって、いくら酷暑であろうとも、昼間から夕方にかけて畑仕事をするルーティンを変えずにいます。


 もっとも私も私で、この酷暑に丸腰で挑もうとは全く考えておらず、一応ハイテク産業の片隅で20年生きてきたわけですので、最新の武器を駆使して、この酷暑の中での畑仕事に取り組んでおります。


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 この酷暑を乗り切る為の最新の武器の中で最も重要なものの一つが空調服であります。


 服にモーター駆動の小さな換気扇(ファン)を2つ付けた空調服なるものが近年登場しまして、私は昨年初めて購入して使用してみました。

 どこのメーカーのものかは申し上げませんが、服と換気扇の取り外しが出来ないので洗濯する事が出来ず、また換気扇のパワーも非常に弱かったのもあっていまいち効果を実感出来ませんでした。

 ところが、今年の空調服は違うというネット上の評判を耳にして、今度はホームセンターのビバホームさんにて、ビバホームさんのプライベートブランドの換気扇と、空調服のブランドのウエアを購入して早速着用してみたところ、飛躍的な性能の向上を実感する事が出来、今では毎日欠かせない日々を送っております。


 空調服を着て外を出歩いてみますと、実に色々な人から「私も欲しいと思っているのですが、本当に涼しいんですか?」と尋ねられます。

 初めて行ったコンビニの店員さんにも聞かれましたし、業務用の運送会社の方にも聞かれましたし、他にも色んな人から声を掛けられ、世の中の関心の高さを思い知らされています。


 空調服にも色々ありますが、経験者として申し上げたい重要なポイントは2つあります。


 1つは、バッテリーはスマホのモバイルバッテリーが利用できるUSB端子のものを選ぶべき、という事です。

 端子の形状が特殊な専用設計のものも多々あるようですが、専用設計のものはバッテリーが高額になる傾向が見られます。電池切れに備えて予備バッテリーを買おうとすれば、より負担は重くなります。
 しかしUSBタイプであれば実に様々な選択肢がありますし、スマホの充電と併用する事も出来ます。値段も安いものが色々あるのは周知の事実でありましょう。

 また、専用設計ではメーカーの気まぐれで仕様が変更されて前年に発売されたものと今年発売されたものが全く違うものになり、バッテリーが手に入りにくくなるという懸念も十分考慮に入れるべきでありましょう。

 ちなみにビバホームさんの換気扇(ファン)はUSB型でしたので手持ちのモバイルバッテリーで十分使用できております。



 もう1つのポイントは、ウエアは長袖がオススメだという事です。

 空調服のウエアには半袖タイプのものが非常に目立つわけですが、半袖タイプと長袖タイプの両方を試してみた結果として、長袖タイプの方が首元や脇、肩の部分がしっかり冷却され、この違いが大きいと実感しております。

 この酷暑に長袖のウエアで空気で膨らんだモコモコした格好をしているのは傍目には異様に映るかもしれませんが、外見より実用性が大事だと考えております。


 ちなみに、ビバホームさんのプライベートブランドの換気扇とワークマンさんのウエアは換気扇取付部の穴の大きさが同じでしたので、今はワークマンさんの長袖タイプのウエアを数着購入して、ビバホームさんの換気扇を取り付けて使用するようにしております。


 コストはビバホームさんの換気扇が2000円、ワークマンさんのウエアが1着4000円でしたが、ウエアに関しては専用のものを買う以外に、手持ちの普通のジャンパー的な服に換気扇の取付口を加工すればいくらでもコストダウン出来ると思います。

 あとはモバイルバッテリーのコストで、これは千差万別ですが、1日5時間使う程度で良ければ1万mくらいのもので性能的には充分で、2000円前後で購入できるのではないでしょうか。


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 試してみた中でガッカリだったのが、スポーツ用品メーカーのデサントさんが電機メーカーのシャープさんと共同で開発したという保冷剤付きのバンドで、値段が4000円前後したのですが、言ってみれば、普通の保冷剤と比べて冷た過ぎない特徴を持つ保冷剤にゴムバンドをつけただけで、それこそ100円ショップで売られている保冷剤にハンカチでも巻いて使うのと同程度の満足度という印象でした。

 有名企業が自社ブランドで堂々と売る商品としては、果たしてどうかなと思いました。


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 以前購入しようとしたものの入荷待ち状態だったサンコーさんの首に取り付けるネッククーラーが再び購入出来るようになっておりまして、これは数時間ほど前にポチりました。楽しみです。

 
 最新のテクノロジーとは言い難いですが、このところ飛ぶように売れているのが、服の上から吹き付けるタイプの冷却スプレーです。

 本日私は切らしているのに気づいてホームセンターやコンビニやドラッグストアなどを駆けずり回って探したものの、なんと全てのお店で全ての商品が売り切れておりました。


 ホームセンターや衣料品店で1着1000円から1500円くらいで売られている涼感シャツにこの冷却スプレーを吹きかけて、その上に空調服を着ると、もう気温38度など全く敵でもなんでもない、無敵の自分になれたような、そのくらい素晴らしい組み合わせとなります。ぜひおすすめです。冷却スプレーさえ購入できれば、ですが。


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 非常に残念な事に、今年も大勢の方が熱中症で命を失われております。


 各種報道などを見ておりますと、近年は自宅などの建物内で熱中症になる方が非常に多く、エアコンを所有しているのに何らかの理由でエアコンを使用せず、それが仇となって命を失われる事例が目立つと言われています。


 つまり、武器を持っているのに、使い慣れていなかった人が存外多い、という事であります。


 「昔はエアコンなんか無くたって夏をしのげたのだ」という人もいますが、改めて言うまでもなく、昔より平均気温が高くなっていますし、人間というのは昔より体力が衰えているのが常なのでありまして、ですから昔と今とで同じことをやっていたのではダメなのであります。


 日本人は何かと最新の武器を忌避するというか、古い武器や古い手法を用い続ける事を美化する傾向があるように見受けられるのですが、歴史的に見ると、多くの戦いの舞台において、勝利を収めているのは最近の武器をより効果的に活用した側なのでありまして、ですからそういった歴史を直視し、酷暑との戦いに勝利する為に、脳みそが柔軟な若いうちから最新の武器を効果的に活用するクセを付けておくべきではないかと私は思うのです。


 こちら山梨では今でも武田信玄公が尊敬を集め続けているわけですが、その武田家とて、信玄の嫡男の勝頼が長篠の戦いにおいて最新の武器を使った織田家に敗れてお家滅亡に繋がったという教訓があるわけなのです。


 ですからここは、騎馬軍団で勇猛果敢に戦って打ち破れた武田勝頼の手法ではなく、鉄砲隊で勝利した織田信長のように、最新の武器を使ってこの酷暑に打ち勝たなければならないと、私は考えているのであります。




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 新型コロナの影響で不景気な話ばかりの我が国でありますが、こうしてみると、この酷暑に打ち勝つための武器を硬軟織り交ぜつつ色々作ったり試したりしている我が国の逞しさと、楽しみな前途も見えてくるのではないでしょうか。


 ここは一つ、来年もしも東京五輪の仕切り直しが出来るならば、この我が国の酷暑対策に関する様々な武器を五輪の舞台で散りばめて、世界にお披露目して経済活性化に繋げてはどうかと、考えたりもする今日此頃の私なのでありました。




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