モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

日本一生々しい少子化対策を提言したい

.


 どうすれば子供が産まれるのかと言えば、それは女性と男性がいやらしい事をするという以外にありません。


 体外受精といった例外はあるものの、自然な形では、それ以外にありません。


 また、18歳から24歳の若年カップルが最も子供が産まれやすいというのも生物学的に証明されている所ですので、本当に少子化対策をするというのであれば、あくまで「当事者同士の自由意志に基づき自発的に」を大前提に置いた上で、国全体で18歳から24歳のカップルが誰に憚る事なく自由にお互いの愛を育み、子供を産めるようにする事が最も重要であるに違いありません。


 しかしながら、過去20年に渡って少子化対策が喫緊の課題だと言われているにも関わらず、18歳から24歳の年齢層のカップルが結婚したり子供を持ったりするのを否定的に見るような空気が社会全体を覆っているのが非常に解せません。

 
 昨今は大学進学率が上がって過半数が進学するようになった事から、18歳から22歳は学生の身分でいる場合が多く、学生の本分は勉学であるという風に言う人が多く、22歳から24歳は新社会人として未熟なうちに恋愛とは何事だとか、奨学金の返済もほとんど手つかずのうちに結婚とは何事だとか、入社間もないのに産休を取るのは迷惑だとかとアレコレ文句をつけて、最も子供が産まれやすい年代に子供を産ませないよう社会全体で圧力を掛けているのが実情です。


 果たして、日本人は本当に少子化対策が重要だと理解出来ているのか、甚だ疑わしいと私はかねがね懸念している所であります。



                 ■


 少子化問題の話になると必ず言われるのが教育費の課題であります。

 いわく、子供1人大学に行かせるので精一杯だから2人目まではとても及ばないという風に言われるわけです。


 ですが、教育費の問題は少子化問題とは切り離して考えるべきです。


 なぜなら、大学に行かないと生きていけないわけでは無いからです。


 私自身は高卒ですが、しかし大学に行けるものなら行ったほうが良いとは理解しています。

 さはさりながら、大学というのはあくまで学びを深めるとか論理的思考を身につける為の1つの進路に過ぎないわけですし、18歳できっかりその進路を通過する手順でなければならないわけでもありません。

 ですから、それはそれ、これはこれで、切り分けるべきです。


 就職氷河期と呼ばれる時代が長かったのでせめて大学くらいは行っておかないと就職口に苦労するという先入観に囚われている人が多いのかもしれませんが、もはやそういう時代ではありません。高卒の就職率も大卒と遜色ありません。
 また、大学を出たからといって生涯に得られる賃金が高卒の人と大して変わらない大卒の人がゴマンといる現状をしっかり見るべきです。


 今は大学へ通う人の約半数が数百万単位の奨学金を借りているのだそうですが、果たして卒業後に無理なく返済出来るのかとかいうと話がだいぶ脱線してしまいますけれども、もはや大卒カードにそこまでしがみつくほどの価値があるものなのか、落ち着いて考えるべきです。



                 ■


 世の中の婚活界隈の様子を見ていて思うのは、男女関係におけるコミュニケーション能力が非常に乏しいまま大人になってしまった人が、婚活においても苦労しているのが伝わってきます。
 端的に言って、年相応のコミュニケーション能力が無く、その乏しいコミュニケーション能力を高めようともせず、いたずらに費用と時間を空費する事例を頻繁に目にするのであります。

 コミュニケーション能力が極めて乏しいから双方で人生観を語らう所まで行き着けず、学歴や勤務先や年収を武器に戦うより他無くなるのではないでしょうか。


 コミュニケーション能力を蔑ろにする人達はよくよく考え直すべきです。コミュニケーション能力と大きく出るまでもなく、初歩的な意思疎通すらままならないようでは、婚活どころでは無いのではないでしょうか。


                 ■


 というわけで、子供のうちから年齢に応じてコミュニケーション能力向上をはかっていくようでなければなりません。


 学校の勉強にしてもスポーツにしても、年齢に応じた難度で勉強やスポーツのスキルを身に着けていくのが普通であります。コミュニケーション能力にも同じことが言えるはずです。
 なぜ子供のうちから英語の勉強をやらせるのに、異性とのコミュニケーションを蔑ろにするのでしょうか。そのおかしさに気付くべきです。


 先だって都内の私立の高校が校則で禁止している男女交際を理由に生徒に自主退学を迫って裁判になっているというニュースがありましたが、男女交際禁止などという校則こそ法律で禁止するべきです。

 いや、男子校とか女子校という性別による区分も禁止するべきです。私は私立の男子校高校卒ですが、これは害悪でしかないと感じています。


 小児性愛者を子供に近付ける事は絶対に阻止しなければなりませんからそういった趣旨の法令や条例の類は当然そのまま守られるべきですが、高校生同士とか中学生同士といった範囲の男女交際については、これはやはり自由にやらせるべきです。

 禁止にする事が「男女交際=悪」という刷り込み思い込みに繋がり、個々人の人生観にも我が国の将来にとっても、いずれにしても悪影響を及ぼすものだと言わざるを得ません。



                  ■


 少子化傾向が無かった頃と今とで確実に違うのは、中卒や高卒でもそれなりに人生設計が描けた時代背景であります。


 高度成長期の頃は中卒や高卒の人が就職列車で上京して職を得るという事もありましたし、地方にもそれなりに仕事がありました。


 その頃に中卒の人や高卒の人の就職口になっていたような炭鉱や町工場や建設工事などが現代はとことん減ってしまったから就職口に困るのではと懸念されているわけで、そうならないような社会整備が求められます。


 そしてその社会整備というのはそれほど難しいかと言えばそうでもなく、国がそこへ向かって旗を振れば、それなりのものが出来る筈です。


 例えば炭鉱の代わりとして申し上げたいのが水素です。

 国を挙げて石油天然ガスを国産のグリーン水素に置き換えれば、年間15兆円ほど海外に流れている調達費がそのまま国内に残り、雇用の受け皿になります。地球温暖化対策とエネルギー安保で一石三鳥でありましょう。だから水素を作り、作った水素で発電所や車を動かしたり、輸出するのです。

 食料についても、とりわけ輸入依存度の高い肉類、畜産業を、国を挙げて育成して内製化する事で雇用の受け皿にするべきです。牛豚鶏だけでなく羊だって鹿だって馬だって作れるはずです。


 建設関係も、補修や作り直しが必要な公共インフラは道路に橋に水道に、数多ある筈です。ここも雇用の受け皿になります。



 そうやって、とりあえず中卒でも高卒でもしっかり働ける環境作りというのは充分可能なはずで、そこを経済と少子化対策の2つの課題解決に繋げていくべきです。




              ■


 今年の大きな政治課題は防衛費と少子化対策という事になりそうです。


 そのどちらとも、これからの若い人たちのためにも、今度こそ結果に繋がる動きをしてもらいたいものであります。


.