モックセンター のブログ

携帯電話スマートフォンのモックアップを販売しているモックセンターの中の人のブログです。中の人はTVチャンピオンケータイ通選手権の出場者でもあります。最低週に1度は更新したいと思います。弊社の業務に関するお問合わせは弊社ホームページのお問い合わせフォームや電話窓口にお寄せ下さい。

電気グルーヴを聞いて育ちましたので

.

www.nikkansports.com


 私が生まれて初めて購入したCDは電気グルーヴの「PARKING」というBOXセットで、生まれて初めて行ったコンサートも電気グルーヴのものでした。という位で、私自身の音楽への目覚めは、だいたい電気グルーヴによってこじ開けられたものでありました。

www.youtube.com


 当時はまだインターネットは無く、周囲の知人友人でテクノミュージックを好む人もおりませんでしたので、私がそういった分野の情報を得る術は電気グルーヴが時折発売していたムック本でありました。
 電気グルーヴの本には真面目なものと不真面目なものが色々あって当時はだいたい目を通しておりました。そうした中から知ることが出来た代表的なアーティストが、テクノ界の始祖と呼んでもいいくらいの存在であるクラフトワーク - Wikipediaでして、そこからズブズブと沼にはまる日々を送っていたのが昨日の事のように思い出されます。



                 ■


 ピエール瀧さんが違法薬物に手を出して検挙された件についてはもちろんいくらかの衝撃を受けてはおりますが、ただ、よくマスコミの方々が言われるような「ファンを裏切った」的な感情は特にありません。
 

 アーティストの方が曲作りのプレッシャーやら何やらで違法薬物に手を出して検挙される事案は昔から枚挙に暇がないわけでありまして、さらに俳優さんでも勝新太郎さんや清水健太郎さんの事例もあるわけでして、ですからそういった過去の事象が再び繰り返されただけである、という位の冷めた感情でこの事件を眺めております。


                 ■


 心配なのは後遺症や依存症がどの程度のもので、それを克服するのにどれくらいの時間や難易度が待ち構えているのかという事です。


 仕事の方はなんだかんだ言いながら1年もすれば少しづつ得られるようになってくるでしょうが、ただ、薬物を断つことで生じると言われる後遺症その他様々な問題が瀧さんの最も困難な敵となるのは間違いありません。


 私がまだ若い二十代前半の頃の話ですが、当時お付き合いしていた女性から、彼女のお姉さんが違法薬物に手を出して極度の依存症で廃人同然となった体験談と言いましょうか、現在進行系で続く苦しみと、薬物とはいかに恐ろしいものであるか、繰り返し繰り返し教えられたという経験があります。


 一時はテレビで見ない日は無かったという位の人気芸能人だった田代まさしさんが薬物で身を持ち崩した姿も強烈でした。


 また最近では清原和博さんの事例も記憶に新しい所です。


www.sanspo.com


 私は清原さんの引退試合を見るために大阪に駆けつけた人間であります。


 あれは忘れもしない、弊社を開業した年(2008年)の10月の、ある水曜日の大阪ドームで行われた対ソフトバンク戦で、全盛期の杉内俊哉選手から右中間方向に現役最後となる2ベースヒットを打ち、試合後のセレモニーでは長渕剛さんが歌を唄い、まだ阪神タイガースの現役選手だった金本知憲さんが花束贈呈をし、観客席にはイチロー選手まで姿を表したという、それはそれはものすごい注目度の引退試合で現役最後を締めくくった清原さんでしたが、しかし現在の姿は、あまりにも無残という他ありません。


 ですから、瀧さんもやがてそのような朽ち果てた姿になってしまうのではないかという心配の方が、私にはよっぽど強いのであります。



                  ■


 違法薬物は案外自分の近くにあると感じたのは、私の地元の昔からよく知る人物が数年前に違法薬物で検挙されていたと、昨年地元の先輩から聞かされた事でした。
 その人物の名前をネットで検索してみろと先輩に言われてその通りにやってみたら、当時のニュース記事やまとめサイトの記事がわんさか出てまいりまして、頭がクラクラしたのと同時に、それまで遠い世界の出来事だと思っていた違法薬物の魔の手がすぐそこにまで忍び寄っていたと、背筋が凍る思いを致しました。


 そもそも私は「自分だけは大丈夫」とは考えないようにして生きているつもりです。


 27歳の時に一大決心をして止めたはずのタバコを、30歳の時に会社を立ち上げたもののうまくいかないストレスや資金繰りのプレッシャーに負けて再び吸い始めてしまったという過去がある私です。
 その後体を壊したのを契機に再び禁煙してそれ以降1本足りとも吸っておりませんけれども、一度止めたタバコを再び吸い始めてしまうような人間である私ですから、我が事としてより一層注意を払わなければ、私自身が違法薬物の魔の手に絡め取られる可能性だって大いに有り得るだろうと、それはそれは用心を重ねて生きております。



                  ■



 ピエール瀧さんの印象からすれば違法薬物とは縁遠い感じが否めないですが、しかし現実はそうではなかったというわけです。


 この衝撃的な事件をあまり感情的にならずに、決して他人事とは思わず自分に対する教訓のようなものとして受け止めて、そしてピエール瀧さんの薬物絶ちをお祈り申し上げたいと、今はそれだけで精一杯という風に申し上げておく次第であります。


 

.