.
「モックの中には夢が詰まってます!」
みたいなファンシーな話では無く、具体的にどのような部品が詰まっているのかを実際に分解してみてみようと思います。
というわけで冒頭にお示しをした写真がauのSCV36を3枚おろしにして内臓(オモリ)を抜き取ったものでして、これの裏面が次の写真になります。
一番右側のパーツがディスプレイ部の裏面で、本物のスマホであれば液晶ディスプレイの部分が透明に見えるかと思います。
ですが、実際には透明ではなく真っ白に塗装されています。この撮影に使用したauのSHV41のカメラ性能がアレだから透明に見えるのであり、実際には真っ白の塗装が施されています。
つまりこのモックのディスプレイ部はプラスチックに直接絵がプリントされているんですね。近年のサムスン製品のモックはたいていこのパターンです。
こちらは重量調節の為に仕込まれているオモリ(錘)の鉄です。たいていのモックはスマホでもガラケーでもこの安い鉄をオモリとして使い、本物の携帯電話と同じ重量感を再現しています。
ちなみに、この金属部だけを取り出して金属買取業者に買い取ってもらおうと目論んだ事が過去あるのですが、非常に残念と言いましょうか、骨折り損のなんとやらで撃沈致しました。
その時の苦い経験を踏まえ、あえてわざわざ「安い鉄」と呼んでおります。
このモックを分解しながらちょっと興味を引いたのがこのカメラレンズの周辺部品です。
レンズはともかく、こちらから見て左側にあるライト(フラッシュ)の部品がいやにリアルに作り込まれており、「もしかして本物ですか?」という気がしてきました。
この部分の部品がそんなに高いものでも無ければわざわざモック用にダミーの部品をこしらえる事もなくそのまま本物を流用する事も有りうると思いますが、果たして如何なものでしょうか。
■
携帯メーカーによってモックのクセみたいなものがありまして、シャープやASUSはディスプレイ部のプラスチックに非常に安価な材料を採用しているせいで非常に傷が付きやすく見た目が悪くなりがちであるとか、ソニーのSO-02Gのモックのディスプレイが妙に軟弱ですぐに割れるとか、モック屋さんを始めて10年の間にいろいろな感想を持つに至りました。
このような誰の役にも立たない豆知識をこれからも少しづつ開陳していければと思っております。
.